投票方法と個人主義―フランス革命にみる「投票の秘密」の本質

投票方法と個人主義―フランス革命にみる「投票の秘密」の本質

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  • サイズ A5判/ページ数 226,/高さ 22cm
  • 商品コード 9784423731079
  • NDC分類 314.893
  • Cコード C3032

内容説明

なにゆえ「投票の秘密」は厳格に要請されるのだろうか?秘密投票制は、「近代選挙法の公理」とみなされてきた。まさにそれ故に関心をよせられることのなかったこの問いは、近代における個と共同体、個人と民主政治のあり方を考える絶好の素材を提供する。秘密投票制をいちはやく憲法原則として規定したフランス革命を舞台に、固定観念に捕われることなく、「投票の秘密」という憲法原理が、どのように、なぜ、定着していったかをダイナミックに描いた本書は、憲法学、歴史学の双方にあらたな視座を提示し、近代個人主義また近代そのものを改めて問いなおす。

目次

序章 「投票方法」が描きだすもの―本書の課題
第1章 喝采による投票 vote par acclamation―全員一致主義と多数決の導入
第2章 秘密投票 scrutin secret―発声投票の自覚的排除
第3章 発声投票 vote `a haute voix―「自由人の投票方法」
第4章 「投票の秘密」の憲法への定着―一七九五年憲法と「投票の秘密」
終章 投票方法と個人主義―まとめにかえて

著者等紹介

田村理[タムラオサム]
1965年生まれ。明治大学法学部卒業、一橋大学大学院法学研究科博士後期課程修了、博士(法学)。学術振興会特別研究員(PD)、福島大学行政社会学部助教授を経て、専修大学法学部助教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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