馬鹿について - 人間-この愚かなるもの

  • ポイントキャンペーン

馬鹿について - 人間-この愚かなるもの

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 383,/高さ 19cm
  • 商品コード 9784422930039
  • NDC分類 141.1
  • Cコード C1011

出版社内容情報

【解説】
人間は愚かなるが故に救われている,という逆説的批評を根底にすえて,博引傍証,人間の知性現象のあらゆる問題を痛烈に批判し,学界・教育界・政界など各界へ爆弾を投ずる。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

魚京童!

21
これは素晴らしい本だよね。馬鹿。馬鹿。馬鹿。馬鹿っていいよね。馬と鹿なのに愚かな人間についての呼称。馬鹿。みんな馬鹿だ。賢くても馬鹿だし、精神遅滞でも馬鹿だ。精神遅滞からナチスは殺し始めたけど、やり始めたら止まらないよね。みんな馬鹿なんだから。だからこうして多様性を認めて馬鹿だなーって言ってる方が幸せなのかもしれない。でも今みたいに効率化とかお金儲けとか考えるとそろそろナチスみたいに殺し始めるよね。経済効率性がうんたらかんたらって言いながら。そして私はユダヤ人を運ぶんだ。馬鹿だから。上から言われただけ。2019/03/02

ホロ

3
馬鹿を馬鹿にするのではなく、社会で馬鹿とされるものはいかなるものかを考える本。始めに馬鹿の定義がなされ、これをふまえて著者の精神科医としての経験や、法学、哲学、医学、神学などのあらゆる観点から考察がなされている。個人的には、著者が考える幸せな人間像にはあまり賛成は出来ません笑 あと、話がやや脱線しがちかな〜と思いました。2015/06/04

at

3
人類に共通する現象としての愚鈍についてのエッセイ集。著者が博識でその言い回しが理解出来ない点もあったが、著者が示す人の愚鈍を表した様々な例を見ると、自分の経験上うなずける点が多くあった。これは、愚鈍というものが時間、空間を超えた人類共通のものであることを示している。忘れられないのが「この場合、すぐれた詩人の青春詩は、その人の後年の水準よりたいてい低いものだが、平凡人の青春詩は、その人の人生でいちばん上出来のものになるようである。」という言葉。この本を読んだ人は自分の目から鱗が落ちる一文を発見できると思う。2011/09/21

GAKU

2
文体が古いほとんど読まず。2014/05/30

レコバ

2
各章基本的に別の話をしている。先天的知能を扱うと”予防”という話が不可避となり著者が当時のドイツ人でもあるため、ナチスなものを警戒しながら読んだ。やむを得ないことだが素人目にも古い内容はあったがそれなりに学ぶべきところはあった。 「社会集団の中で最下層の者が一番野放図に子供を生みすてる」著者の指摘には、結果的に経済的な成功を享受出来なかった種が選択されるということであり、何らかの手立ては必要と感じた。ちょっと勉強してみよう。2013/11/13

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/88847
  • ご注意事項