「知の再発見」双書
エミール・ガレ―ガラスの詩人

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  • サイズ B6判/ページ数 150p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784422211794
  • NDC分類 751.5
  • Cコード C0372

出版社内容情報

<内容紹介>
ガレは古い時代の絵画、彫刻、植物学、博物学、そして日本の美術などからも着想を得て、アールヌーボーを代表するガラス器・家具の製作者となった。多数のコレクションが存在することからわかるように、彼ほど日本人に愛されている工芸家はいない。古来のガラス技法を活用して自己の詩想を視覚化する個性的な作風はどのようにして確立されたのか。日本人はなぜ彼をこれほど愛するのか。代表作を網羅しながら天才の技法の秘密に迫る。

内容説明

ガレは自然に訴えることによって装飾家もまた象徴主義者になりうると主張した。ガレにとって、花はその構造や生命の神秘性によって強烈な暗示力を持ち、人間の表情よりも雄弁に何かを語るものだった。

目次

第1章 家庭環境と修行時代
第2章 進取の気に富む工場主
第3章 市民として、そして社交界の名士として
第4章 芸術と産業
第5章 ナンシー派の創設者、総裁
資料篇―私信、契約書、批評

著者等紹介

ティエボー,フィリップ[ティエボー,フィリップ][Thi´ebaut,Philippe]
オルセー美術館主任学芸員。ガレとナンシー派に関する評論、エッセー多数。「フランスのアール・ヌーヴォーの文字」展(パリ、オルセー美術館、1995年)、「ナンシー派、1889‐1909年」展(ナンシー、ポワレル・ギャラリー、1999年)、「ロベール・ド・モンテスキウ、あるいは衒いの芸術」展(パリ、オルセー美術館、1999年)、などを企画

鈴木潔[スズキキヨシ]
1954年生まれ。東京教育大学教育学部芸術学科卒。筑波大学大学院芸術学研究科博士課程中退。現在、北沢美術館学芸部長

藤井麻利[フジイマリ]
1956年生まれ。慶応義塾大学大学院文学研究科博士課程単位取得。美学美術史学専攻
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ybhkr

2
作品よりも文章が多め。アールヌーヴォーを代表する硝子作家ガレの生涯。アールデコと呼ばれた時代のラリックの作品と比べても、華やかな装飾やモティーフが美しくアールヌーヴォーとはなにかを視覚と立体で教えてくれる。デザイン画もそれだけで一枚の絵画のように緻密で美しい。自然をモティーフにした作品はアクセサリー作家になったラリックと近いものを感じる。そんな彼が政治や戦争、地域のことなどにも深く関わっていたエピソードがかなり掲載されている。経済や政治と創作に集中したい気持ちとの葛藤と現実。むずかしいなあ。2015/07/02

ひろみんぐ

1
芸術家として、というよりも、仕事人のガレがよくわかる。2018/05/20

モート

0
政治経済社会や時代の中にあっての芸術だとわかる。ああなんて色っぽい作品なんだろう。パートドベール技法で作ったガラス作品と似ている気がした。。。後日、那須高原のガレ美術館に行った。2021/12/11

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