出版社内容情報
【解説】
偉大な哲学者,作家,詩人,画家,作曲家には,親密な人間関係をもたず,生涯一人で過ごした人が多い。彼らを通して,孤独のもつ積極的な意味や,創造との関連を探ってゆく。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
pinoo
16
とても面白かった。「孤独」は「豊かな人間関係」に匹敵する程重要で有益なものである、という考えが僕にはあったが、心理学諸派の批判的引用や孤独により創造的な仕事を成した多くの人々の事例によって、考えがより整理された。僕らは人と繋がることを強いられがちだし孤独は問題のように扱われる(そういう側面もあるけど)が、著者の言うように孤独の持つ有益さはもっと注目されて良いと思う。少なくとも孤独であること自体を恥じたり自責することは無い。「ぼっち」が自嘲、罵倒語になってる日本ではこの本に励まされる人も多いんじゃないかな。2017/03/03
Kerry
5
この本の中で著者の言わんとすることは、以下の一文に集約していると思う。「人間が独りでいるときにその人の内面で進行することは、他の人との相互関係で起こることと同じぐらい重要である」 p.112010/05/13
omi
2
ひきこもりのすゝめ。孤独には、頭の中にある情報を整理して、創造力を養う機能がある。眠りや瞑想と同じ。2009/02/10