内容説明
企業を取り巻く環境は、近年大きく変化してきている。顧客の関心の多様化、企業活動のグローバル化、規制の緩和・撤廃等により、競争が一段と激化している。経営管理者は環境の変化を踏まえて適切な意思決定をしなければならない。本書が扱う管理会計は、企業の各階層の経営管理者が意思決定を行うために有用な情報を提供することを目的としている。したがって、管理会計の内容もこうした環境の変化を踏まえ、変化してきている。本書は、管理会計を初めて学ぶ学生や社会人を対象として管理会計の基礎を論述することを意図したものであるが、管理会計の内容の変化を十分に取り入れた管理会計の基礎であることを心がけた。
目次
管理会計の意義
原価概念と計算システム
業務的意思決定のための情報分析
マネジメント・コントロールと予算
活動基準原価システム
原価企画
投資決定のための情報分析
事業部制会計とその展開
グローバリゼーションと海外子会社の管理
為替リスクの管理
管理会計システムの新展開