二十一世紀に生きる君たちへ

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  • サイズ B5判/ページ数 47p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784418015047
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

司馬遼太郎の子ども向け作品「21世紀を生きる君たちへ」をビジュアル化。21世紀を迎えた日本人のすべてに語りかける心のメッセージ。むだのない、考え抜かれた名文が私たちの感動をよび越します。

内容説明

「子どもは何をしなくてはならないのか?」「人は何のために生きるのか?」その答えが、司馬遼太郎の肉声で聞こえてきます。二十一世紀を迎えた、日本人のすべてに語りかける心のメッセージ。むだのない、考え抜かれた名文が私達の感動をよび起こします。

目次

二十一世紀に生きる君たちへ
洪庵のたいまつ

著者等紹介

司馬遼太郎[シバリョウタロウ]
1923年大阪府生まれ。大阪外国語学校卒業。作家。1960年『梟の城』で直木賞受賞。66年『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。その後、吉川英治文学賞、大仏次郎賞を受賞、75年、芸術院恩賜賞受賞。93年には文化勲章を受けた。96年、72歳で死去。歴史小説だけでなく、日本はどんな国か、日本人はどうあるべきかなど、世界的な視野で活躍した日本を代表する作家。ここに収録された二作品は、89年に小学校5、6年生の国語教科書のために書かれたものである。たくさんの著作の中でも、子どものために書かれた作品はこの二編のみ。21世紀の子どもたちへの優しいまなざしと心温まるメッセージを含んでおり、子どもだけでなく、日本人すべてに夢と希望を与える作品として、いまでもたくさんの人に読まれ、親しまれている。命日は、二月十二日でこの日は「菜の花忌」としてさまざまな行事が行われる。故人の遺志を継いで、文芸、学芸、ジャーナリストなどの幅広い分野の中から創造的な活動をした人や業績に対して贈られる「司馬遼太郎賞」もこの日に表彰が行われる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みゃーこ

81
昔から人類は自然と共存共栄してきた、その事実は普遍のもの、科学技術がますます発達し、洪水のように人間をのみこんてしまわぬよう、人間がしっかりと自己を確立し科学技術を支配しハンドルを持ってくこと…自然物とつながり人とつながり互いが支えあう仕組みを目指していく、そのために訓練し頼もしい人になれ。歴史の流れの中で生まれ落ちた一粒の命、大歴史作家司馬の託した人類への叡知を噛み締め大切にしようと思う2013/03/22

レアル

64
司馬氏からの未来ある子どもたちに向けたメッセージ。そして「洪庵のたいまつ」から「医者がこの世で生活しているのは、人のためであって自分のためではない。決して有名になろうと思うな。また利益を追おうとするな。ただただ自分をすてよ。そして人を救うことだけ考えよ。」との自分自身と弟子たちのいましめ。子どもたちだけではなく、大人たちにも読んで頂きたい作品。2016/08/12

Natsuki

58
司馬遼太郎さんから二十一世紀を生きる私たちへのメッセージ。厳しくも温かい言葉に託された想いを胸に刻む。リレーのバトンを受け取ったような感覚。2017/05/27

Book & Travel

49
表題作と「洪庵のたいまつ」を収録。どちらも中公文庫「十六の話」に収録されているが、今回、司馬遼太郎展にて直筆原稿収録版を購入。何度も読んでいるが、読むたびに子どもの自分が司馬さんに温かく見守られ話し掛けられているようで、それでいて姿勢を正されるようで、泣きそうな気持ちになる。すなおでかしこい自己を持ち科学・技術の発達に洪水のように飲み込まれないこと。いたわりの心を訓練して身に付けること。人並みでない部分をもつことがものを考えるばねになること。小学生向けに書かれた二編だが、大人こそ読むべき文章だと思う。2017/07/08

Die-Go

46
記念すべき2,222冊目はこの本。小学生に向けた司馬遼太郎からの含蓄深いメッセージが二編。このようなものを自分も若い世代に遺せるだろうか。★★★★☆2022/05/28

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