内容説明
パリ、ロンドン、アムステルダム、ニューヨーク、ロサンゼルスの１６日間世界一周スシの旅。いま世界の人に愛されはじめたスシを手がかりに、日本スタイルのグローバルな受容の可能性を探る。
目次
パリに回転スシを食べに行く理由または、私はなぜ痛烈な後悔の念に駆られたか
サーモンとマグロが好きなフランス人はハシを使ってスシを食べるのがとてもうまい
回転スシのカウンターに集まる人が恋しい現代のパリジャンたち
スシは誰もが食べるもの、フランス人でも握るもの 思い込みでしかなかった文化障壁
ランチタイムを席捲するサンドイッチ伯爵のこれがニューブリティッシュ回転スシだ
名門ハロッズはスシのショーウィンドウ 英国版マッサージつき居酒屋に未来はあるか？
空腹ビジネスは我らが仕事 中国人シェフが繰り出す必殺ドラゴンロール
ジャパノロジストも日本企業も参戦してもう引き返せないスシ・ブーム
英仏海峡を越えるユーロスターでオシボリとスシの国際性を考える
スシを制する者がＥＵを制す 次はバルセロナと狙いをつけるニルスの真面目な旅〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Humbaba
3
スシはもはや日本だけのものではなくなってきている．また，日本においても，スシというのは常に一定の形であり続けたというわけではない．そうである以上は，外国に出て違う形になったとしても，それを新しい形として認めても良いのではないだろうか．2010/11/17
りもこ
2
ひさしぶりの再読。スシが食べたくなる上、旅行に出て現地でスシ屋を探してみたくなる。娘が昨年オーストラリアにホームステイした時、週末２日続けてランチがテイクアウトスシだったと聞いてオージーも普通にスシ食べるんだー、と思ったことを思い出した。刊行が15年前、あとがきに一定の期間をおいてからその後の状況を報告したいとあったのでそろそろ出て欲しいなぁ。。。今度はヨーロッパ、アメリカだけでなく世界的な“その後”を読みたい。2015/10/16
sachi716
2
今や、すっかりヨーロッパでも定着した回転スシだが、その黎明期にどんな試行錯誤があったのかが垣間見れておもしろい。 綿密なリサーチに裏づけされたルポ。2015/04/05
猫
1
日本食のカテゴリーから抜け出して広がるスシの世界。下手したら、日本よりも愛されてるかもしれない。
