内容説明
中島梓=栗本薫、評論家と作家それぞれの立場から小説創造の楽しさ、小説作法の厳しさ等々を、具体的かつ実践的に説き明かす好著!!『新・やおいゲリラ宣言』を付し、中島梓の心情を吐露!!付・書下ろし評論。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かしこ
2
小説道場連載の10年で世間でのJUNE小説の位置づけは変わった。禁忌の愛から、本屋で大きなコーナーのあるポピュラーなものに、中島梓が役割を終えたと思う気持ちがよくわかる。2019/01/18
ma-no
2
JUNEがBLになるまでの貴重な記録。文庫化希望です。2010/09/02
tsukamg
1
10年続いた小説道場が唐突に終わるまでの数回分と、当時の「やおい界」に物申す檄文が収録されている。明るく楽しいBL ものは本来のあり方ではないのだという主張は、それはそれでわかるが、変化が急すぎて戸惑う。ただ、やはりどんなことがあっても、小説道場を続けていった方が、中島梓=栗本薫にとって良かったのではないか。作者本人に興味がないと読むのは辛い。そして「グインサーガ」末期にも同じ感想を持った。この時期の作者に何があったのかは、謎のままである。2016/01/19
ぐだぐだ
1
明らかに道場主のテンションが下がってるのが寂しい…。きっと中島先生(と初期の投稿者)の方が後期の投稿者たちよりも切実にJUNEという世界を必要としていたという差が小説にも現れてたんだろうな。BL世代としては宣言はちょっと共感できない所もあったけど、中島先生に講評をもらうことによって救われた人たちもいたと思います。最後に榎田さんが出てきていよいよJUNEからBLの時代に突入したことを感じました。すばらしいノンフィクションでした。最後はなんか感傷的になっちゃったよ。2014/06/17
真琴
1
図書館で借りてきました。この頃になると中島梓先生も疲れが見えたのか、批評もあまり熱くはないです。でもこの頃になると、投稿者も今BLで活躍されている作家さんのお名前も出てきて、JUNEからBLへと切り替わる時期なんだなぁとしみじみしながら読んでました。2013/03/21