感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
roughfractus02
8
カウンセラーはクライエントが作る箱庭について解釈せず、箱庭において展開されるイメージがクライエント自身に影響を及ぼす過程を見守るという態度を基本とする。するとクライエントの無意識が自ら働き、様々な変化を始めるという。本書は読者に、臨床知を「治す」から「治る」への重点移動とする著者の態度についての具体的イメージを与える。カラーとモノクロの120枚ほどの写真の各々は、様々なイメージをシンプルに視覚化している。一方、それらの変化を辿ると、読者は動的構造としての無意識をイメージすることができる(1969年刊)。2023/01/28
Reina
7
勉強本2020/04/15
マーシー
4
みんな、何かに追い詰められて、そして良くなっていく変化が良く読み取れた。でも推測でしかないんだよなあとも思う。専門の方は違うと言いそうだが。2016/06/25
ぱん
2
普段見えてる世界だけがすべてじゃないんだと、河合さんの本を読むと気づかされます。 実例がたくさんあり、写真も豊富で分かりやすいです。 心理学を勉強しているわけではありませんが、そんな私でも読みやすく面白かったです。河合隼雄さんのエッセイが好きな方はこちらもぜひ。
あい
1
おもちゃを並べるだけでない、多岐にわたる表現を可能にする箱庭療法。 理論と事例9つの2本立てでたっぷりの写真と共に解説が添えられているため、理論の実践的な理解に繋がりやすいように思います。2021/01/23