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内容説明
利権、アウトロー、裏金…“市民社会”のすぐ隣で今日も繰り広げられている現実とは。
目次
第1章 企業社会の裏でうごめく金、カネ、かね…(市民生活と地下経済;実体経済は、かくもえげつないもの;“不道徳”な商売が今日もしのぎを削る;デフレ時代にはびこる市民幻想)
第2章 政治利権という無法地帯(公共事業の裏帳簿;政治家を陰で操っている者とは;利権のカラクリとアウトロー;政界に流れるあぶく銭;地方政治家は「悪代官」;利権社会の「掟」)
第3章 官僚たちの錬金術(官僚が握る“打ち出の小槌”;“国家的詐欺”でぼろ儲けするのは誰か;権力に味をしめた者たち;蔓延する“カネと見栄の論理”)
第4章 日本経済を陰で牛耳るものとは(“法改正”の裏にある思惑;アメリカが打った「イカサマバクチ」)
著者等紹介
宮崎学[ミヤザキマナブ]
1945年、京都伏見のやくざの組長の息子として生まれる。早稲田大学法学部在学中に学生運動にかかわり、ゲバルト部隊隊長として名を馳せる。その後、週刊誌記者などを経て、裏社会で活躍。グリコ・森永事件では「キツネ目の男」と疑われ、警察から最重要参考人としてマークされる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すうさん
5
政治家、官僚、警察、銀行など反社会勢力と対極にあるような人たちがいかに悪どいことをしているのか。皆がそうだとは思いたくないが、結局読後は納得してしまう。さらにその不正を暴くためマスコミの非力さも情けない。「悪貨は良貨を駆逐する」というように我々は結局その渦の中にいるのだ。現在でもGAFAの例のように一人勝ちの世界で、貧富の差がどんどん広がり「自分ファースト」の独裁的資本主義に向かっている。資本主義の行き着く処は破滅しかないのだろうか。私たちが望む便利で快適な世界は実は管理された奴隷の世界なのかもしれない。2020/02/17
加賀ドン
0
キツネ目の著者が地下経済について解説する本。 2003年の本ですが、10年以上経った今でも色あせないリアルな内容です。 政官財のトライアングルにおいて、各々の行動はそれぞの自身のインセンティブに「のみ」基づいているという話。 人間が作る組織というものは、組織が拡大していく過程で目的を見失うという話。 性善説で構えていてはダメだと強く思いました。2017/02/20
seichan
0
社会に出たての人などには有用かもしれない。国や銀行の債務問題や地域格差の撤廃とかを論じる前に、まずシステムの現状をおさらいしたい時の副読本に。2012/07/08
ピラックマ
0
悪人正機。吉本隆明の「いざとなりゃ泥棒やっても食っていけるんだぜ」を思い出した。2012/02/21
まっすぃ。
0
期待した以上の話はなかったなというのが正直な感想。常に多様な視点を持つことが大事だなと改めて思った。2011/09/18