青春新書インテリジェンス<br> クジラと日本人―食べてこそ共存できる人間と海の関係

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青春新書インテリジェンス
クジラと日本人―食べてこそ共存できる人間と海の関係

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  • サイズ 新書判/ページ数 204p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784413040167
  • NDC分類 664.9
  • Cコード C0236

内容説明

IWC(国際捕鯨委員会)の最前線で活躍する水産庁参事官がクジラ問題の現状を分かりやすく解く。

目次

序章 「クジラ問題」とは何か
第1章 クジラの生態が語るもの
第2章 日本人とクジラの密接な関係
第3章 欧米の捕鯨史に隠された真実
第4章 世界の人々はクジラをどう考えているか
第5章 漁業問題という新たな視点
第6章 「本当の共存」と食文化を考える

著者等紹介

小松正之[コマツマサユキ]
1953年生まれ。現役水産庁参事官。捕鯨、マグロ漁業の国際交渉を担当。率直な発言とねばり強い交渉力を武器にして、世界を飛び回る日本漁業交渉の顔の一人。IWC(国際捕鯨委員会)をはじめとして、CITES(ワシントン条約)、FAO(国際食糧農業機関)などの国際会議に参加する。FAO水産委員会議長、IWC日本代表代理、インド洋マグロ漁業委員会日本代表および議長、APEC漁業ワーキンググループ日本代表
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kinkin

79
序章「クジラ問題」とはなにか、あとクジラの生態や日本人とクジラの関係のほか欧米の捕鯨史に隠された真実という章は興味深く読むことができた。「白鯨」という本や映画でも有名なように現在捕鯨に反対する国のいくつかは昔捕鯨をやっていたことは知っていたがそもそも何故クジラを必要としたかということや西洋捕鯨の歴史は興味深く読めた。ペリーの黒船も捕鯨をやっていなかったら日本に来ていなかったと考えるとクジラは世界の歴史に大きく影響しているということを知った。あの時黒船がやってこなかったら今の日本はどうなっていたのかな。2018/01/21

mazda

19
国際捕鯨委員会、いわゆるIWCの総会では、何故か鯨を食べない国が多数加盟し、感情的な理由で捕鯨反対を訴えています。しかし、日本は綿密な調査から得られたデータに基づいて、議論できる場を提供しながら、海洋資源の適切な利用を訴えています。オーストラリアは反捕鯨の国の1つですが、じゃ自国で増えすぎたカンガルーを間引いているのは可哀想じゃないのでしょうか?陸の動物を食べている人たちが、海洋資源に頼っている国に対して、明確な理由もなくケチをつけるのはいかがなものでしょうか?2018/02/06

はすのこ

3
これからの時代は謝食とはいい考えです。シーシェパードが出てこないのは、情報の古さを感じますね。2015/12/29

てつこ

2
IWCによる商業捕鯨禁止によって、ある種のクジラが増加し、別の種のクジラの生存を脅かしている。科学的調査の結果ではクジラの適正数管理ができていないことが分かる。大量の魚類を餌とするクジラの増加が、漁業メインの国に大きな影響を与えている。日本は縄文時代からクジラと共存しており、クジラを食することは伝統的な文化であると言える。捕鯨実施か反捕鯨か、という話題になると感情的な主張が横行しがちな印象だが、この本を読むと日本の立場は科学的調査に基づいた真っ当なものなんだな。2017/05/11

N_K

2
岩波新書のクジラと日本人のつもりで読んでいたが違った、ミス。この本は捕鯨賛成派の論調で書かれてあるが、こっちの方が正しいのではないかと思う。欧米人の意見に科学的視点から文化の面から歴史の面から倫理的な視点etcから答えていてわかりやすい。2014/12/04

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