内容説明
バカバカしくも切実な悩みに村上龍が優しく答える。『カンブリア宮殿』（テレビ東京系）「ミクロの決死件」の原案となった悩み相談。
目次
村上龍さんが人を採用するときはどんな基準で選びますか？
フリーターや派遣社員は「時間の切り売りだ」と親がダメ出しします…
顔も頭も大してよくない私ですが玉のコシにのれるでしょうか？
お金持ちになるよりも、そこそこのお金で満足したほうが幸せでは？
２９歳。このまま仕事を続けていくことに不安が…
尊敬できる人がいない環境で働くのはツライと思いません？
貯金できる金がなくて、でもしたほうがいいのか…？
転職活動中、連続で２０社も落とされました。年をとるとデメリットばかりが増えることにイラだちます
もっとラクな仕事につきたいのですが、甘えているのでしょうか？
親が唯一の財産である実家を売り払ってしまい不安な毎日です〔ほか〕
著者等紹介
村上龍［ムラカミリュウ］
１９５２年長崎県佐世保市生まれ。武蔵野美術大学中退。７６年『限りなく透明に近いブルー』で芥川賞受賞。現在、メールマガジン「Ｊａｐａｎ Ｍａｉｌ Ｍｅｄｉａ」を配信中（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
13
人生相談本としては質問の文章が少なく、解答者との人格のぶつかり合い的面白みはあまりない。そこよりもたわいのない質問にも知性的理論的ポジティブに答えていく村上龍の含蓄を味わうべき内容。わからないことはわからないで終わる姿勢も好ましい。通して言わんとしていることは古い価値観にとらわれず自分の価値観を持っていいんだ、と受け止めた。あとけっこう頭の整理に役だった。2012/08/01
みかん
10
女性の個人的な「バカバカしくも切実な悩み」に村上龍さんが全力で向き合ったQ＆Ａ集。こういった形式の作品は作者の価値観が顕著に出てしまうので合う合わないがあるけれど、私は村上龍さんの考え方がものすごく好きだった。どの回答も納得してしまう。私の悩みも厳しく優しくこたえてほしい。2020/09/26
ずぅ
10
村上龍さんの人生相談。厳しくも優しく、ゆるっとしてるけど的確な回答をくれる。質問のセレクトも絶妙で、誰でも悩んだことあるのでは？！という内容のものばかり。明確な理由はないけれど、なんとなく人生物足りないように感じるひとにもぜひ読んでほしい。2019/12/14
mutuki
4
村上龍さんの人生相談本。 まじめに考えて答えているのが伝わりました。 たとえば、正社員と派遣、どっちも同じと質問者に対して 「正社員の方が絶対に有利なんです」とスパっと言い切るのは、本当に大人だと思った。ちゃんと真摯に堪えているからこそ、「どうでもいいから無理すれば？」というアドバイスも納得できる。2018/12/25
saorino
4
嫉妬深く、自己愛が強く、卑屈な女性たちが村上龍に真剣に悩み相談をする。 村上龍はカンブリア宮殿から気になり始めたが、ムサビ出身ということでさらに驚き。世間甘く見てる系女子たちを決してバカにすることなく、真摯に応えていく様がとても心地よかった。くだらない質問に対するステキな答えの中に、沢山のヒントが垣間見えたのはさすが。 思わず笑ってしまう質問ばかりなので、仕事や人生に疲れた方はぜひ一読を。さら～っと読めます。（7年前のレビュー）2018/09/16
