少女監禁―「支配と服従」の密室で、いったい何が起きたのか

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784413034302
  • NDC分類 326.24
  • Cコード C0095

目次

第1章 小倉少女監禁事件(逮捕された男女の完全黙秘;「私が小学五年のとき父は殺された」;監禁被害者二人の同居)
第2章 新潟少女監禁事件(赤いランドセルの少女;三千三百六十四日ぶりの母娘対面;万引き窃盗事件の追起訴 ほか)
第3章 一家連続殺人事件(七人殺害の捜査終結宣言;松永太と緒方純子は高校の同期生;少女の父親との出会い ほか)

著者等紹介

佐木隆三[サキリュウゾウ]
1937年、北朝鮮に生まれる。56年、福岡県立八幡中央高校卒業、八幡製鉄所入社。63年『ジャンケンポン協定』で第3回新日本文学賞受賞。64年退社。76年『復讐するは我にあり』で第74回直木賞受賞。91年『身分帳』で第2回伊藤整文学賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

27
北九州監禁殺人事件について、本書発刊時はまだ司法の最終審判は下されていない。著者は、人間とは「不可思議な動物」と評し、その正体を暴こうとしているが、当時は、サイコパスの存在も一般に知られておらず、M被告を調べれば調べるほど途方に暮れたことだろう。死刑囚として今も悪あがきしているMは動物の資格もない。強いて言えば虫だ。2021/03/27

風眠

8
福岡の一家連続殺人事件。報道された当時は、一緒に住むとか、逃げないとか、意味分かんないって思っていたけれど、この本を読んで、人間の恐怖心をコントロールし、支配と服従の関係がいかにして築かれていくのかがよく分かった。そして新潟少女監禁事件。9年ぶりに少女が保護されてよかったって、これも当時の報道を見ながら思っていたけれど、当事者にとっては決して「めでたしめでたし」ではないのだという事にも気付かされた。毎日報道され、流れていく事件の数々。けれどそれで終わりではないということを、私たちは忘れてはいけないのだ。2014/04/13

dra-wrappin

6
文章が少し読みにくい。ただ、よく取材してあると思う。事件については本当に凄惨だから、そういうのが苦手な人にはオススメできない。2017/05/14

ささやか@ケチャップマン

6
ある2つの悲惨かつ異常な事件の概要を記した書。これを読めば2つの事件の大まかな事実を知ることができる。しかし犯人や被害者の行動を心理学的側面から切り込んだ内容も個人的にほしかったので、それは残念である。 少女は今後、どうやって生きていくのがろうか。非常に気になるがおそらくそれは踏みこんではいけないのだろう。2012/03/26

Yukko

6
タイトルが『少女監禁』だけど、北九州と新潟の2つの事件は異質なモノだと思った。犯人も対照的だし、その主従関係も……。けれど、どちらの少女も十代の貴重な時間は戻らないという現実と残された傷痕と生きていくこれからの時間を考えると気持ちが塞ぐ。2011/10/26

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