監察医が見た死体の涙

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 202p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784413032476
  • NDC分類 498.94
  • Cコード C0095

内容説明

2万体の死体が叫び続けた。この世の無情と裏切り。そして最後まで信じた愛とやさしさ。生きるとは何だろう。大ベストセラー『死体は語る』より12年、ようやく書く決心がついた遺された死体の真実。

目次

この世で最も切ない死体
何があってもわが子の愛しさ
涙が現実に追いつくとき
闇の中に葬られた言葉
まだあたたかいよ
刑事の涙
腐乱死体の叫び
自殺するにも気をつかい…
身内の死体と他人の死体
神様の粋なはからい〔ほか〕

著者等紹介

上野正彦[ウエノマサヒコ]
1929年茨城県生まれ。東邦医科大学卒業後、日本大学医学部法医学教室に入る。1959年東京都監察医務院監察医となり、1984年同院長になる。1989年退官後は、法医学評論家としてテレビ、雑誌などで活躍。退官後に出版した『死体は語る』は大ベストセラーになった。元、日本被害者学会理事。現在、お茶の水医療福祉専門学校グループ名誉校長。杉並精神作業所アゲイン運営委員長。主な著書に『死体は生きている』『死体は知っている』『死体検死医』『毒殺』『自殺死体の叫び』『死体の叫び』などがある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

あや

3
昔も一部読んでた名監察医の著者シリーズ。半端なところからまた読み出したのは、図書館にあってつい手に取ったから。個別のケースの詳細より、現代(平成当時)の人々の気質の傾向などについて警鐘を鳴らす内容。多少古い本なので価値観の古さはあるものの、死体の話はいつ見聞きしても新鮮である。2023/05/09

トマズン

3
死体が涙する?タイトルに釣られて借りたけど 様々な場面(主に悲惨な)の死体の話で 死体と向き合う事で見える社会もあり、それについても語っている。 仕事柄か、死体自体は慣れるらしいけど 亡くなったのが子供の場合 母親にすがれ、胸が引き裂かれそうになると 壮絶な心中を語っている。 死体と接していれば、死体とは別の嫌な現実もある様で 傾向として、餓死した死体には親戚は来ず 交通事故(保険)だと、親戚がやって来ると言う。 他に、同性愛者の性の話や、老人の話など 死体から社会性の話まで発展してて興味深かった。2015/08/01

G-dark

2
明らかにもう死んでいる我が子を抱きしめる。まだあたたかいのだから死んでいない、早く治療して、と医師にすがりつく。親が怪我をして、子がそのお見舞いに来ているのに、そんな状況でもやっぱり親は子を心配する。そういう、親が子を思う情念がこの本のメインテーマになっているようです。そういういわゆる美談だけでなく、親に虐待されて餓死した子どもの遺体にはたいてい打撲のあとなどがある、などの話もこの本には含まれているので、読んでいて人間社会の現実というか、業の深さを思い知らされました。2014/10/18

りんふぁ

2
泣きながら生まれ、笑いながら逝きたいな。死体シリーズのように事件を書いてるわけではなく、事件をきっかけに上野さんが感じたことを書いてある。ってこれも死体シリーズだけど。死からみる生は、希望と未来に溢れてる。2014/03/30

はやみ

2
死を見つめていると、生の奇跡を思う。2008/01/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/17819
  • ご注意事項

最近チェックした商品