江戸の陰陽師―天海のランドスケープデザイン

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784409520352
  • NDC分類 518.8
  • Cコード C1021

内容説明

徳川幕府の宗教担当ブレーンとしてその政権の礎を築いた天海。天台密教は言うに及ばず、陰陽五行思想や道教、さらに陰陽道を駆使して、日本的風水による江戸の町づくりを「陰陽師」さながらに実践した大スケールの人物を、遺された神社や寺院の建築群を主軸に、ランドスケープデザインの実態を通して解明する。

目次

序章 天海という男
第1章 江戸の風水デザイン
第2章 桂離宮と修学院離宮
第3章 江戸の地霊鎮魂
第4章 東照宮の秘儀
終章 その後の天海

著者等紹介

宮元健次[ミヤモトケンジ]
1962年生まれ。1987年東京芸術大学大学院美術研究科修了。現在、龍谷大学国際文化学部専任講師、宮元建築研究所代表取締役
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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oanchan

3
家康が江戸に幕府を置き、街づくりに風水を用いていること、上野の寛永寺や増上寺、神田明神、日光の東照宮の位置や意味付けが良くわかった。京都との対比も納得できた。風水を信じるかどうかはともかく、歴史的な意義があるこたは納得できた。2022/03/15

ひろP

0
これは最近脚光を浴びている江戸学の基本になる名著だといえます。徳川家康が開いた江戸に南光坊天海が天台密教を始め神道、道教、風水、陰陽道などを駆使した江戸のランドスケープデザイン。本当に面白い。京都の風水デザインを参考に江戸の地に四神相応を展開。京都=江戸とすると、玄武=船岡山、富士山、青竜=鴨川、江戸川、朱雀=巨椋池、江戸湾、白虎=山陽道、東海道、鬼門=比叡山延暦寺、東叡山寛永寺、裏鬼門=石清水八幡宮、三縁山増上寺など江戸のデザインが京都同様風水に照らして配置されている。京都の碁盤に対して江戸はのの字なの2015/10/11

シマシマ

0
知人に借りて読みましたが、神社仏閣に疎い私には少し難しかったですが、とても興味深い本でした。この本をガイドに京都に行きたくなりました。まずは、購入して、上野めぐりかな?2013/02/06

秋津丸

0
 徳川政権の礎を築いた一人、天海。その天海がデザインした江戸と日光についての分析本なのだが、おもしろかった。天海の関連本を何冊か読んだが、この一冊で他の何冊分かの価値はある。ただ、読んでいるといろいろな疑問がわく。京都にならって、江戸を風水で守護するという考え方、徳川幕府は武士の政権なのに風水を導入したのは何故だろうか? 別に風水なんて気にしない・・・って訳にはいかなかったのか。結果的に江戸はそれから現代まで栄え、世界一の人口を誇ったこともある。天海の考え方が正しかったから・・・なのかな?2012/10/02

kino

0
「江戸の都市計画」と内容ほぼ同じ2012/08/06

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