内容説明
21世紀、本をめぐる世界に何が起こったか。日本最大の書店現場から見る、希望に満ちた同時代レポート。99年から続く人気ウェブ連載、待望の書籍化。
目次
1 本屋とコンピュータ
2 書店と図書館
3 ジュンク堂池袋本店
4 書店という現場―本を売るということ
5 書店・読者・出版
終章 あとがきにかえて
著者等紹介
福嶋聡[フクシマアキラ]
1959年、兵庫県生れ。京都大学文学部哲学科卒。1982年ジュンク堂書店入社。神戸店(6年)、京都店(10年)、仙台店(店長)、池袋本店(副店長)を経て、2007年4月より大阪本店店長。1975年から1987年まで、劇団神戸にて俳優・演出家として活躍。1988年から2000年まで、神戸市高等学校演劇研究会秋期コンクールの講師を勤める。日本出版学会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ツバメマン★こち亀読破中
19
ジュンク堂所縁の京都店店長や池袋店副店長などを勤めた福嶋聡さんのウェブ連載をまとめたもの。出版業界を取り巻く諸問題を細かく分析していて、分かりやすく解説している。SA(ストアオートメーション)化により、書店の作業効率は良くなったけれども、人間の「体得」や「体感」による部分が失われて、書店がつまらなくなった部分もある気がしていて、それを20年前に問題定義されているのは流石。あと、書店員は「感情労働者」である=顧客と対峙した際、表情と身体による表現を作り出すために感情を管理する…という考え方が印象的でした。2019/06/30
嘴
2
書店員による書店論。図書館の役割から書店作業のIT化、ちょっと変わったお客の話といろいろな話が盛りだくさん。2000年付近の記事をまとめた内容なので少し古く思えるかもしれないけれど、今でも通じる話ばかり。なかなか興味深い本だった。2012/09/04
tikki1208
1
本に対する情熱、その本たちから得た知見がとめどなく溢れている。図書館を積極的に利用する書店員。著者の仕事人としての生き方を尊敬してやまない。2023/12/21
koharu816
0
書店員さんの書店論。2011/10/07
Riko
0
図書館で借りた2008/12/15