Jノベル・コレクション
砂漠

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  • サイズ B6判/ページ数 411p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784408535340
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン…。学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく―。

著者等紹介

伊坂幸太郎[イサカコウタロウ]
1971年千葉県生まれ。95年東北大学法学部卒業。2000年『オーデュポンの祈り』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し、デビュー。04年『アヒルと鴨のコインロッカー』で吉川英治文学新人賞、「死神の精度」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞。08年には『ゴールデンスランバー』で本屋大賞と山本周五郎をダブル受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

208
「砂漠」なのに始まりは居酒屋。場所は仙台。話題はボクシング。麻雀の話題と三島由紀夫。六萬とイーピンがパイの形で文章に出てくる。「スティーブンセガール」が「教会の懺悔室で言ってた」「自分で戦ったほうが、裁判よりも手っ取り早い」というのはどの映画か。見た記憶がない。勉強不足。参考文献があるのが嬉しい。参考文献が売れ筋の本だけでないのが憎い。2014/04/14

kariya

164
砂漠に旅立つ前のひと時のオアシス。確かに学生という時期はそう言い替えられるかもしれない。けれどオアシスにも事件は起きる。どこか冷めた態度の北村は、入学した大学で風変わりな友人達と出会う。快活で女にだらしない鳥井、取りつく島もない美人の東堂、不定期に超能力らしき力が使える南、そしてKYで変人だが憎めない西嶋。ホスト崩れが引き起こす連続空き巣、何故か仙台市内で米大統領を探す男、やがて取り返しのつかない悲劇が皆を襲う。けれど読後は清々しい。オアシスの記憶も砂漠に降る雪の幻も、遠く過ぎて尚、渇く人を癒すだろう。2010/06/05

ehirano1

115
読後感爽快!只々素直に”おもしろかったなぁ”、というのが素直な感想です。案の定、大学時代がフラッシュバックしました。あの頃の仲間達、今頃どうしているかな?そんな気持ちにさせてくれる本でした。2016/06/06

ehirano1

97
再読。坂口安吾、桜井章一(雀鬼)、ニーチェ、と私好みの人物の言が引用されているのがなんだか嬉しいです(サン=テグジュペリは私にはまだ難解なんです・・・)。しかし、以外にも一番印象に残ったのは卒業式での学長の言葉。”あの時は良かったな、オアシスだったな、と逃げるようなことは絶対に考えるな。そういう人生を送るなよ(p408)”。良いもの頂きました。2016/06/06

美登利

85
読み終えて納得。この作品が人気なことと、伊坂さんが子供さんに読ませるとしたら?と聞かれてあげていた理由が。麻雀のルールも知らず分からない事が有ったし大学にも行ってないけれど、まさに青春ですね。一番平凡なタイプの北村が語る仲間たちとの大学生活。強烈なキャラの西嶋には驚きましたが、皆が好きなのもこの人ですよね。最後までこのまま、いやずっとこのままで社会という砂漠で雪を降らせる精神を持ち続けて欲しいと祈る気持ちになります。春から始まりまた春へ。1年で凄い事件に巻き込まれ過ぎるだろうと思ってたら違いました。(笑)2015/01/25

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