内容説明
“いま読むべき”作家があなたに贈る効きめたっぷり７つの人生レシピ。
著者等紹介
平安寿子［タイラアスコ］
１９５３年、広島市生まれ。フリーライターとして働くかたわら、アン・タイラーに触発されて小説を書き始める。１９９９年「素晴らしい一日」で第７９回オール讀物新人賞を受賞。２００１年、同作を含む『素晴らしい一日』で単行本デビュー（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るぴん
35
図書館本。オススメ本コーナーにあったので手に取った一冊。平安寿子さん初読み。様々な愛について描かれた短編集。落語のような軽妙な会話の中に、教訓めいた一言がピリリと効いていて、面白かった。そして完璧じゃない登場人物たちのリアルなこと！恋愛に対しては、誰もが自分勝手で打算的になってしまうのが上手く描かれていたと思う。ゲイのくぅちゃんと美和の友情に憧れるなぁ。私も愛に利息を求めてしまうケチんぼなので、「はずれっこコレクター」の澄香さんのような無償の愛を与える人の心理が面白かった。2013/12/31
どら
16
積読消化。平さんなので読みやすいが、男性が読むのは結構しんどい気がする短編集。Bランクの恋人：2002年の作。世の中Bランクの方が多い、と嘯けなくなったこの20年間。アイラブユーならお任せを：妻は強い。サイド・バイ・サイド：どんな相手であれいれば孤独でないだけ幸せだ。はずれっ子コレクター：うーむ、女性は怖くタフだ。ハッピーな遺伝子：男親は馬鹿だから娘にこんな接し方は絶対しない…多分。利息つきの愛：駄目なノンケに共感してしまう。サンクス・フォー・ザ・メモリー：本作中の白眉。ヒロインを100％支持する。2022/10/30
たくのみ
13
落語の素養と「愛してる」の口癖が幸せの秘訣という「アイラブユーならお任せを」が好き。カスタムメイド自転車屋の信友さんとおゆきさんの凸凹夫婦が面白かった。「遊んでるつもりの遊ばれているＢランク男」のむなしい話は箸休め。ミュージッシャンのろくでなし親父チャーリー、はずれっこが好きな澄香さん、おかまのコーちゃん。強烈な個性が並び立つ短編でした。2016/03/07
ぱんだ♪
11
様々な恋愛のカタチが描かれた7つの短編集。「ハッピーな遺伝子」は続きが気になり、「サンクス・フォー・ザ・メモリー」は心にグッと刺さるような気持ちになり。それでも一番「利息つきの愛」、この美和の＜利息のつかない愛情は預けられない＞性格とくうちゃんの指摘が私の性格ともろかぶり!!!で、ははあ～!!!と妙に納得。。いいなあ。私もくうちゃんみたいな男女両方の意見をずばずば言ってくれる友達がほしい、と切に思ってしまいました。共感する読者さんは、どれくらいいるのだろう、とふと思ったり。読んで良かった！「自分」が少し分2012/12/13
なっちゃん
11
面白かった～。いろんな愛の形の短編集。主人公達がどこあ愛嬌があって、クスッと笑ってしまう感じで。もいっかい、読みたいですね。2012/04/11
