内容説明
世界に飛躍する直前の本田宗一郎が、日経「私の履歴書」より以前にまとめていた初の自伝と、本音を洗いざらいぶちまけた迫力満点の経営論、人間論を収めたまぼろしの名著―。生誕100年を期して完全復刊。
目次
第1部 スピードに生きる(ただ一筋に;腕白時代のあれこれ;学校休んで飛行機見物 ほか)
第2部 経営とアイデア(わが社の生き方;アイデアを尊重する;パイオニア精神を生かせ ほか)
第3部 私の生き方・考え方(製品の美と芸術;贅沢品;寄生虫の話 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
aosora
5
とある地域の本田の会社では鬱が多いそうだ。仕事がかなりキツイらしい。本田宗一郎氏の理念を継いでいれば確かに求めるものは大きそうで、それを実現するためには規格が厳しいのか、残業が多いのか、とにかく大変なようだ。頭ごなしに無理難題を押し付けられればオカシクなってしまいそうだが、本田宗一郎の生涯を知り、理念を知れば考え方が変わるような気もした。とにかく“好き”ってのは、一番の強みだと思う。経験と、理論のバランス。他の会社社長の本も読んでみたいと思った。2018/07/14
みなと
2
私は経営層ではないけれど、読んでみて大変よかったです。ただ速さを追い求めた方だと思っていましたが、決して増やすことのできない時間を、スピードアップによって短縮しよう、そして社会に還元しようという思いがあったとは…。本田氏の思いの深さに感銘を受けました。なんて「オヤジさん」に言ったらきっと「小難しいことは分かんねー。機械が好きだっただけさ」なんて照れ笑いしそうな気がします。飾らないお人柄も魅力的です。こんな素敵な方が創業者だなんて、ホンダはそれだけで一財産ですね。2011/11/17
4545
1
本田技研工業の創業者である本田宗一郎による自伝と本音を纏めたもの。「スピードに」と言うよりも「ものすごいスピードで」生きた人に思える。限られた人生の中で時間を作るには、スピードを上げるのだ。2018/03/25
ToMoZo
1
大学の時に買った本です。当時はよくわかりませんでしたが、今なら納得できることが多いです。会社・世間の物事についてズバズバものをいう。必要なことだと思いました。ただ、申すときは空気を読むことが非常に大事だとは思いますが・・・。2015/12/07
あちこ
1
わたし用に借りた本。リアルだったね。だからこそ重みがあるのだろうなあ。実際のことを言っているから、どんな技巧をこらした文章よりも、訴えかけてくるのだと思う。日本は惜しい人を亡くした。2013/07/19