内容説明
寓話に登場するのはライオン王、ジャジャネコ大臣、ネズミ議員、タカ長官、ハト代表たちです。その寓話をめぐって、山之内家の人々が感想を述べあいます。彼らの会話の中に、あなたも加わってください。途中で不安を感じるかもしれませんが、読み終わったあとは、きっと人生への新しい希望と勇気を取り戻すことでしょう。
著者等紹介
ライダー，サミュエル［ライダー，サミュエル］［Ｒｙｄｅｒ，Ｓａｍｕｅｌ］
１９６３年、イギリスのリバプール生まれ。大学で経済学理論と比較文化論を学んだ後、１００以上の国を旅し、政治と経済、あるいは文化との関連性について考察を探める
葉夏生［イェシャーション］
１９６５年、中国上海市生まれ。南京大学日本語科を卒業後、日本の大学院に留学、現代文学を学ぶ。現在は中国語の翻訳に携わる
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
GIN@本棚大洪水中
11
読んでいて驚きました。日本経済のことを絡めていることに最初はピンときませんでした。どちらかというと、WWⅠ終戦後のドイツを想像していたので。デノミのところでは関係があるかもしれません。自己啓発と読むか、経済を紐解く視点で読むか、歴史を学ぶのか。それは、読み方次第ですね、私は歴史派です。2013/08/31
RASCAL
3
この本が出版されたのは2001年、当時の日本の財政危機と、それに「痛みを伴う改革」を掲げ、敢然と立ち向かう小泉首相の姿を描いたもの。でも、実際は、小泉首相の後継者たる人物が現れず、束の間の平穏に改革を忘れ、自民党の後を次いだ民主党が、「国民が主役」なる耳障りの良い言葉を発して政権を獲得した結果、日本はこの本が書かれた時よりもはるかにひどい状態になってしまった。第二の小泉さんの出現を心より期待します。2012/10/09
呉藍
3
時期を外して読んでしまったこともそうですが、どんなスタンスで読めばいいのかひどく悩ましい本だなぁと思ってしまいました。寓話の内容があんまり過ぎて、山之内家での会話の方がまだ楽しく読めたかもしれない。わかりやすい入門としてはそれでいいのかもしれないけれど、読んだ私自身が何かを考えていくには物足りない本だった、と言わざるを得ないです。2012/03/29
まさ
2
数年前に読みまして、再読です。以前とは異なり少し落ち着いて読むことができました。当時の話を分かりやすく伝えているのだな～と。そして、日本において今後起こるかもしれないデノミや預金封鎖について言及しているあたり、諸外国でも実際に起こっているので筆者レベルの内容は多くの方が当然想像できていた事で・・・国債や年金問題へは言及してないため経済入門解説といったところでしょうか。できたら、具体的に、どのような状況になったらデノミ・封鎖が起こりえるのかの示唆があれば高評価だったんですが・・ハッピーマンデーのように・・2011/10/07
ataka
2
経済の本。109 ページあるけれど、本題は p.88 の預金封鎖の話から始まる。というか、預金封鎖の簡略した説明と歴史の紹介が本書の肝。「チーズ」と同様、寓話から入るが、寓話に特に意味はない。2001 年 11 月初版。2011/07/06
