内容説明
本書は、日本の職場における労働が効率至上主義的に編成され、いかに過密と緊張の労働が日常化して労働者を苦しめているか、その仕組みを実態分析にもとづいて解明しようとしたものである。過密と緊張の労働から労働者の健康を守るために、こうした働かせ方をいかに規制すべきか、さらに、あるべき人間労働の方向とはなにかについて考えた。
目次
第1部 JITシステムと超過密労働(現代の労働負担とJITシステム;トヨタ生産方式の波及とその影響;セル生産方式における労働の変容とその意味 ほか)
第2部 日本の職場労働の実態(競争力回復戦略の決め手―日産自動車;過密労働を実証する―トヨタ自動車;電機産業に広がるJIT方式とのたたかい―日立製作所 ほか)
第3部 過密労働の健康への影響と規制(職場の過密労働と健康障害;現代の労働負担と過密労働の規制)
結章 人間労働の再生
著者等紹介
高森敏次[タカモリトシツグ]
現代労働負担研究会会員
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