内容説明
日本での自己啓発セミナーの歴史は二十年余り。下火に見えたセミナーが、再び流行しはじめています。セミナー会社は数百社に及ぶともいわれ、セミナーの中身にも新たな手法が加わっています。セミナー中の死亡事故や精神障害の誘発という例も表面化してきました。「マインドコントロール産業」との批判の一方で、夢中になり、友人を誘う人も多い。そんなセミナーがいま、なぜはやるのか。人人はなぜセミナーにのめり込むのか。その実際を見てみたいと思います。
目次
1 「こころ」が商品化されるとき
2 講義型セミナーの落とし穴
3 “密室”で長時間のゲーム型セミナー
4 セミナーではないと自称する“変形型”
5 なぜ、受講者を虜にするのか
6 公然と語られない多くの「危険」
7 構造的な「のめり込み」を生む仕掛け
8 企業の職場研修へ進出するセミナー