内容説明
平成と年号が変わると時を同じくして、将棋界に現れたスーパースター羽生善治。羽生が夢の「七冠王」を達成し、さらにその羽生を追って同世代がしのぎを削った将棋界。平成の将棋界は羽生善治とともに進化してきた。そして今、「羽生世代」に対して新たな世代が台頭してきた。二十代棋士たちが最強羽生善治に挑む。将棋界で繰り広げられる天才同士の極限の戦いのドキュメント。
目次
序章 これまでの将棋界
第1章 羽生善治七冠への道(平成元年‐平成八年)
第2章 最強の「羽生世代」(平成九年‐平成十五年)
第3章 「羽生世代」への挑戦者たち(平成十六年‐平成二十三年)
第4章 世代交代の旗手―12人の挑戦者
第5章 将棋界の今
終章 将棋界への提言
特別インタビュー 羽生善治に聞く「将棋界の過去・現在・未来」
著者等紹介
山田史生[ヤマダフミオ]
昭和11年(1936)東京都生まれ。早稲田大学卒業。昭和34年(1959)読売新聞社入社、文化部で将棋、囲碁などを担当。平成8年(1996)定年退職後は観戦記、将棋評論の執筆、将棋情報番組のレギュラーキャスターを務める。平成18年(2006)、竜王戦創設や将棋文化の普及、振興に貢献したことにより「大山康晴賞」を受賞。現在、囲碁将棋チャンネル顧問、読売新聞社社友、日本将棋連盟名誉会員、東京将棋記者会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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の
3
タイトルと中身に違和感があったけど、最近の将棋のトップ争いがわかるいい本でした。2015/07/09
glaciers courtesy
3
内容が面白いかどうかは置いておくとして、これはタイトルに偽りありだろ。前半は羽生を中心とした平成の将棋界の主にタイトルホルダーの変遷が淡々と書いてある。しかし、読者を引き込むようなエピソードが描かれる訳では無し、梅田望夫のような独自の切り口がある訳でも無し。で、タイトルで登場する「12人の挑戦者」というのは若手有望棋士の紹介が2~3ページづつされているというだけ。特に羽生とのからみが書かれている訳でも無い。少なくとも、日頃、将棋界をウォッチしている人には物足りない内容だと思う。2012/04/05
tamagotree
2
12人の挑戦者…はタイトルに載せるほどでもないとは思ったけど。ベテラン将棋担当新聞記者という著者ならではの、エピソードとかプチ取材力により、すごく楽しい将棋本。2016/02/18
mitsu
1
羽生さんをメインとしてタイトル戦の歴史、現代将棋の流れなどが書かれた本です。羽生さんがらみで色々読み始めて、こちらの本も読んでみたのですが、プロ将棋の指し方の変遷などもわかったので良かったです。2016/06/05
つる
1
将棋、駒の動かし方はわかりますが、細かいルールはわかってないです。ただ、個人的に最近将棋界ブームなので読んでみました。将棋界が良く分かってなかなか楽しかった。2015/12/27