予科練白書―下士官・兵のみた戦中と戦後

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  • サイズ B6判/ページ数 301p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784404034175
  • NDC分類 397.8
  • Cコード C0021

内容説明

彼らは何を思い戦場に立ち、戦後日本をどう見てきたのか。特攻出撃経験を持つ著者が、300人を超す元予科練生に対して行った詳細なアンケート調査の記録を通じて、「戦争」を都合よく語る社会に警鐘を鳴らす意欲作。

目次

予科練出身者の意識の動向調査
本書の意図―予科練を通して日本海軍の体質に迫る
予科練の時代と組織
第1部 予科練に関するアンケート調査集計結果(アンケート調査の実施区分とその理由;アンケート調査集計結果)
第2部 回想予科練(予科練を語る(Q&A)
あの日、あの時…私は―戦中・戦後の回想)

著者等紹介

桑原敬一[クワハラケイイチ]
1926年(大正15)東京生まれ。就学前に岩手県(現北上市)に移り住み、以後同地で育つ。1942年(昭和17)海軍乙種飛行予科練習生第十八期生として土浦海軍航空隊に入隊。台湾で終戦を迎える。その間に鹿児島県串良基地において特攻出撃を体験。1946年(昭和21)復員。1946年から1986年(昭和61)まで会社員。その間に日本大学法学部(通信教育課程)卒業。定年後、中小企業を対象に経営コンサルタント業を自営。かたわら専修大学大学院に学び、経営学研究科(経営学)、文学研究科(社会学)各修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Toska

8
予科練出身者による、予科練生を対象としたアンケート調査。サンプル数が少ない憾みはあるが、予科練経験者ならではの視点に立った設問が多く、貴重なデータを提供してくれている良書。例えば、初期予科練生(最初の10期ほど)は少数精鋭で大切にされ、搭乗員の大量養成が求められた後期とは異なっていたことも初めて知った。ただし戦後は長らく予科練卒が「学歴」として認められず、古い世代ほど再就職で苦労したというのが悲しい。2023/08/17

ミーサ

2
実は熟読しないうちに貸出期限が来てしまった。これは筆者が大勢の予科練経験者にアンケートをお願いしてまとめたもの。入隊した時期により、かなり感情的にも授業の内容や目的にしても違いがあるようだ。大正から戦後までの空軍関係について読み始めたが、ほんのとっかかり。まだ足先つけただけという感じだ。それにしても、表紙にある土門拳による写真にある、若い人達の表情。感慨深い。2012/07/10

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