旅路の果て

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旅路の果て

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  • サイズ B6判/ページ数 251p/高さ 19X13cm
  • 商品コード 9784403410079
  • NDC分類 788.5
  • Cコード C0095

内容説明

思いだされるために競馬はある…。鎮魂寺山修司競馬全エッセイ完全復刻。

目次

男の敵
競馬無宿人別帖(こんな女に誰がした;ロマンでメシが食えるか;わが心草原に;メリーおばさん;わが愛、ハイセイコー ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

masa

48
ハロウィンが何月何日なのかを知らないし、いつしかクリスマスを祝う習慣も失くしたけれど、ダービーと有馬記念の前に寺山修司を読むことだけは変わらない恒例行事だ。ダービー前には『抒情的な幻影』を、有馬記念前には『男の敵』を。もしも普段は競馬をしないあなたに「有馬記念はファン投票で選ばれたオールスターで最強馬を決めるレースなんでしょう?」と聞かれたならば、本当は全然違うんだけどと思いながらも僕は「そうだよ」と答えるのだろう。だってその方が競馬を好きになってくれそうだから。いつかあなたと有馬記念を一緒に観たいから。2022/12/24

masa

42
有馬記念の度に読みたくなる。『男の敵』に書かれた「落ち目愛好癖」は僕にも心当たりがあるから。最強だった何かが絶頂期を過ぎて世間にそっぽ向かれたあたりから、途端にセクシーさを感じ心を傾けてしまうのだ。昔のJRAのキャッチコピーで、今でも好きな言葉がある。あなたがいるから、競馬は楽しい。そうなんだよ。独りでは物足りない。著者はドラマチックなレースをよく人生に例えた。そしてこんな名言を残している。「競馬は人生の比喩ではない、人生が競馬の比喩なのだ」つまりは、こういうことだろう?“あなたがいるから、人生は楽しい”2017/12/24

だーぼう

22
馬が人になったり、人が馬になったり。だからみんな競馬に自分を重ね合わせてたのか。熱狂してたのか。ブログに感想を書きました。2017/06/12

読書好きのハシビロコウ

11
私自身熱心なプレイヤーである「ウマ娘」にて、ミスターシービーというウマが実装され、何か記述があるかも、と手に取った一冊。直接の記述はなかったものの、その父であるトウショウボーイをはじめ、見知った冠名もちらほらあったので競馬の歴史の濃さを伺い知れました。3部構成で、名馬のその後を追う「旅路の果て」では、前章がトウショウボーイとテンポイントの熱い勝負だったのでさぞ華々しいものかと思いきや、売られたり殺されたりでかなり悲惨で、競馬はビジネスだということをひしひしと感じたりもしました。2023/03/25

チェブ

5
流星の貴公子、テンポイントに捧げられた作品。「さらばテンポイント」の詩に浸りたくて、図書館から借りてきました。何度読んでも胸に響く詩。この詩だけで1冊分の価値があると思う。冒頭の詩の後は、タイトルがあらわすように、いろんな馬の「その後」を描いた章と、馬券を買う人間にスポットをあてた章があるエッセイ集です。旅路の果ての章は、不幸な行く末の馬も多くてかなりヘビーでした。「あの馬つぶしたよ」なんて言葉が普通に飛び交うなんて、気持ちがどんよりする。このころに比べれば引退馬の余生は、今は少しでもましだと思いたい。2015/08/05

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