内容説明
60年代前半、フォーク界のプリンスとして脚光を浴びて以来、レコードを出すたびに、ステージに上がるたびに、発言をするたびに、ディランは変転しつづけ、聴く者にそのつど賛否の嵐を巻き起こした。ディランの足跡すべてが意味を持っていた60年代。若者が唯一、大人と対等でいられた、といわれるこの時代を知るのに、絶対に避けて通れないのがディランである。60年代のシンボルであり、ロック史に於いても最も重要なこの時代に欠かせない人物、ボブ・ディラン。その存在と意味をあらゆる角度から解き明かす。
目次
第1章 ブロウイン・イン・ザ・ウインド
第2章 ウディ・ガスリーとディラン
第3章 ディラン理解への手がかり
第4章 ディランの音楽と3人の女
第5章 虐殺された黒人たち
第6章 海賊盤とカヴァー・レコード
第7章 ディランの生き方
第8章 ディランと現実
年表
アルバム・リスト