出版社内容情報
『ナルニア国物語』の作者ルイスのラジオ放送をまとめた講話集。信仰の本質を説く、永遠のベストセラー。
目次
第1部 宇宙の意味を解明する鍵としての正と不正
第2部 クリスチャンが信じていること
第3部 クリスチャンのあり方
第4部 人格を超えたもの―三位一体論序説
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
テツ
27
ナルニア国物語で有名なルイスによるキリスト教論理。古今東西に星の数ほど宗教はあるけれど信仰は信仰している人間にしか理解出来ない。外部の人間はおぼろげな形を手探りで掴もうとすることは出来たとしてもその中身に到達することはない。でも理解出来ないということを踏まえてもこうして己の信じるモノについて賢人が言葉を尽くして語る文章を読むのは面白いと思うんだ。自分はクリスチャンの端くれなので予想以上に入り込めました。何というか賢い方の書かれる文章は面白いよな(あたりまえ2017/12/13
藤月はな(灯れ松明の火)
26
キリスト教についての講義で質問した際に「理解に役立つ」として先生にお勧めされた本の一冊。かつて無神論者であった論理学者で『不思議の国のアリス』、ナルニア国シリーズの作者、C.S.ルイスによるキリスト教論理。キリスト教信仰について身近な事例を用いた上で論理的に語っています。そこには「信仰する自分」に陶酔しやすい盲信ではなく、客観的だからこそ、神の言葉や信仰は何を伝えたかったのかを正確に分かりやすく、伝えようとする『歎異抄』にも似た真摯さがありました。2015/01/31
きゃんたか
12
「ほんとうにショッキングなことが起こった。ユダヤ人の中から突然ひとりの男が現れて、まるで自分が神ででもあるかのような口ぶりでしゃべりながら、人びとの間を歩きまわり始めたのである。彼は、自分には人の罪を赦す権威があると主張し、自分は永遠の昔から存在していると言い、また、世の終わりにふたたび来って世界を裁くのだと言う。……ユダヤ人の言葉では、神とは、世界の創造者であって世界の外にある存在、そして他のいっさいのものと無限に異なる存在なのである。」2015/10/19
少穆
5
繰り返し読みたい著。 キリスト教には様々な宗派がある。それは家における部屋のようなものである。この著作はその部屋につながる玄関のようなもので、そこから先、どの扉を開くかは読者にゆだねる。 といった姿勢で書いているそう。 光や曇った鏡、その他もろもろ喩えが素晴らしく、繰り返し読みたいと久々に思えた本。 ★★★★★2018/08/06
ガリポリ
5
著者は聖公会信徒だが、内容はエキュメニカルなもの。 正統派のキリスト者ならば教派を問わずに信仰の参考になる本。2017/06/16