目次
1 地図で読み解く滋賀の大地(かつて淡海乃海と呼ばれた琵琶湖周辺が近江となったワケ;盆地と琵琶湖が横たわる滋賀県の地形と気候の特徴 ほか)
2 滋賀を駆ける充実の交通網(「制する者は天下を制す」といわれた瀬田の唐橋の重要性;道の国とも呼ばれた近江のさまざまな街道と宿場 ほか)
3 滋賀の歴史を深読み!(遺跡や古墳から推測する古代近江の姿と人々の生活;全容はハッキリしていない?5年だけ存在した大津宮 ほか)
4 滋賀で育まれた産業や文化(近江にもたらされ、広まった土器づくりの技術と焼物;彦根藩の特産浜ちりめんと生産量世界一のレーヨンの関係 ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる坊
15
滋賀県の地形や歴史、伝統などがわかる取説。 4年前に滋賀県に転勤で来たけど、住みやすくていいところ。 でももっと知りたいと思って読んでみたけど、正直知らないことばかりだった。 1番驚いたのは、面積が38位だってこと。 もっと大きいと思ってた😳2021/08/09
クラムボン
10
滋賀県は中心に琵琶湖があり周囲は山に囲まれている。とても分かり易い地形。降った雨は460の川によって琵琶湖に流れ込み蓄えられる。琵琶湖から流れ出る河川は瀬田川のみ、人工の水路が琵琶湖疎水、この2本のみだ。近畿1450万人の水道水であり、農業や工業にも利用されているので「京阪神のライフライン」。天然の巨大ダム湖と考えると黒部ダムの136倍の貯水量はまさに天の恵みだ。全体を4つのトピックス(地形、交通、歴史、産業文化)にまとめているので豆知識のような話題も多い。欲を言えば地図に限定した話題だけが読みたかった。2023/11/27
80000木
3
滋賀県民として2021/12/08
BluesGilimeno
1
山に囲まれ、降った雨は460本の川から琵琶湖に流れ込む。湖かから出ていくのは瀬田川と疏水だけ、というのは驚きだ。そのため琵琶湖周辺は洪水に苦しみ、「琵琶湖の水を止める」と、京都大阪の人が困るだけでなく、琵琶湖も水が溢れて洪水で困ることになる。それでも京都市は滋賀県に2億3000千万円を感謝金を支払う。東京遷都で衰退した京都を復興させるための計画が琵琶湖疏水であり、発電は今でも続いている。地図で見ると琵琶湖は本当に京都に近く、京都よりもわずかに高い場所にあるのも不思議だ。そして戦国時代の主戦場でもあった。2023/04/30