とりどりみどり

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とりどりみどり

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  • サイズ 46判/ページ数 241p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396636418
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

万両店の末弟、鷺之介が齢十一にして悩みがつきない原因とは――。
時代小説の名手が描く、ホロリと泣かせる大江戸謎解き物語。

万両店の廻船問屋『飛鷹屋』の末弟・鷺之介は、齢十一にして悩みが尽きない。かしましい三人の姉――お瀬己・お日和・お喜路のお喋りや買い物、芝居、物見遊山に常日頃付き合わされるからだ。遠慮なし、気遣いなし、毒舌大いにあり。三拍子そろった三姉妹の傍にいるだけで、身がふたまわりはすり減った心地がするうえに、姉たちに付き合うと、なぜかいつもその先々で事件が発生し……。そんな三人の姉に、鷺之介は振り回されてばかりいた。
ある日、母親の月命日に墓参りに出かけた鷺之介は、墓に置き忘れられていた櫛を発見する。その櫛は亡き母が三姉妹のためにそれぞれ一つずつ誂えたものと瓜二つだった――。

内容説明

とっとと嫁に行ってもらって、静かな余生を送りたい―万両店の廻船問屋『飛鷹屋』の末弟・鷺之介は、齢十一にして悩みが尽きない。かしましい三人の姉―お瀬己・お日和・お喜路のお喋りや買い物、芝居、物見遊山に常日頃付き合わされるからだ。遠慮なし、気遣いなし、毒舌大いにあり。三拍子そろった三姉妹の近くにいるだけで、身がふたまわりはすり減った心地がするうえに、姉たちに付き合うと、なぜかいつもその先々で事件が発生し…。そんな三人の姉に、鷺之介は振り回されてばかりいた。ある日、母親の月命日に墓参りに出かけた鷺之介は、墓に置き忘れられていた櫛を発見する。その櫛は亡き母が三姉妹のためにそれぞれ一つずつ誂えたものと瓜二つだった―。

著者等紹介

西條奈加[サイジョウナカ]
1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞しデビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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しんごろ

266
鷺之介には三人の姉と優しい兄の五人兄弟。その三人の姉達が個破天荒というか、まあ奔放すぎで無礼でとにかくすごい。この姉達に振り回されたら、確かに疲れるよ。振り回されて、その先に事件が起きて、そして解決みたいな話が続くと思ってたら、実はもう一つ物語が隠れてましたね。人は傷つき、傷をつけあい、痛みを知り、痛みをこらえ、痛みを味わう。でも、そこに愛があれば、許されるのだろうか。鳶右衛門とお七の夫婦は、愛があり許し合える仲だったと思う。子供達が、育ってるのが何よりの証拠。タイトルにいつわりなしの物語でした。2023/04/08

のぶ

158
西條さんらしい作品だと思った。主人公の鷺之介は廻船問屋の11歳でかしましい3人の姉の末弟。そんな鷺之介を中心に繰り広げられる大江戸日常もの謎解きストーリー。万両店に数えられる船持ちの飛鷹屋では父はいつも船に乗っていて不在、長男の鵜之介が店を守るが、3人の姉たちは我が儘、散財、毒舌等々でいつもやかましくてならない。その姉たちにいつも引きずり回されて気苦労が絶えない鷺之介は、何とか長姉に続き二姉、三姉にもさっさと嫁に行ってもらいたいと思っている。家庭の事情はいろいろあれど、素直な鷺之介が可愛く感じられる物語。2023/04/26

タイ子

148
なんだこれは金持ちのボンボンのたわいない日常生活の話じゃないか、と思いきやさすが西條さん。話が面白く転がり、中身が濃くなって最後はホロリと泣かせてくれる。江戸で屈指の廻船問屋の末息子・鷺之介。上に4人の兄姉がいてみんな母親が違うという同情するような身の上だが、本人たちはいたってお嬢様暮らしにドップリな生活。このお嬢たちの性格が物語に活きて、鷺之介の可愛さが際立ち富豪の身上をちょいちょい披露するも嫌味を感じないところがいい。鷺之介の出生の秘密が判明する終章では涙と笑いが込み上げてくる。いいなぁ、この作品。2023/03/23

hiace9000

146
連作短編を母の残した「螺鈿の櫛」に始まり、それと瓜二つの「螺鈿の櫛」の談で"きり"と締める洒落っ気。全編通し感じる江戸の活気と粋な風情、そしてほろりとさせる景色も挟む心憎いはからい。万両店・廻船問屋飛鷹屋に生まれた、温厚で誠実な兄・鵜之介、高慢でかまびすしく厚顔無恥なるも何故か憎めぬ長女・次女・三女、そんな姉たちに振り回され続ける末っ子愛されキャラ・鷺之介。江戸の昔から続く、女と男の生き辛さと世の不条理を嘆きつつも、人を取り巻く悲哀や情合を絡めて描き、現代を優しく照らす'24初読みの西條時代小説・人情物。2024/01/10

とろとろ

141
江戸の金持ち廻船問屋の息子が主人公の話。一番上に跡継ぎの兄がいて、間に3人姉妹がいて一番下に主人公がいて、今11歳だとか…。その兄弟姉妹のドタバタ連作7話。末弟だからいつも三姉妹に付き合わされて、あれこれうんざりだけれども、最後に三姉妹と本人の出自が披露されて全ての伏線を解決してしまうのが、この連作の肝になるのかしらね。この作家さんの描く江戸時代は、いつもほんわかして暖かい印象がある。直木賞の「心寂し川」も裏長屋にくらす住民のイキな風情が書かれていたが、この話もほんと見てきたようでちょっとウルッとするわ。2023/07/11

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