著者等紹介
百田尚樹[ヒャクタナオキ]
1956年、大阪生まれ。同志社大学中退。放送作家として人気番組「探偵!ナイトスクープ」など多数を構成。2006年、特攻隊の零戦乗りを主人公とした『永遠の0』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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takaC
448
「償い」の文庫化時「雪女」への改題は効果大ですね。:母の記憶「仕方ないから、いっしょに埋めちゃったのよ」/夜の訪問者「見たな」/そっくりさん「ひろしー」/おとなしい妻「あなたの奥さんですよ」/残りもの「連続婦女暴行殺人犯です」/豹変「できちゃったの」/生命保険「あの時のチンピラじゃない!」/痴漢「何かの間違いで、虎の尾を踏んじまったんだろう」/ブス談義「私の顔、好きでしょ?」/再会「今朝、亡くなったらしいよ」/償い「宇宙人の話って何のこと?」/ビデオレター「それでは、ごめんあそばせ」/ママの魅力「伝説の怪2014/04/30
そのぼん
247
どんでん返しのあるブラックな話を集めた短編集でした。特に最後の一行の破壊力といったらもう・・・。なかなか粒ぞろいでした。特に『母の記憶』と『夜の訪問者』、『生命保険』、『ブス談義』あたりが面白かったです。2012/08/15
しゅわ
224
【図書館】百田さんの短編は初めて読むのでどうだろう?と思いましたが、短くてもすぐ主人公の置かれた立場や葛藤がわかる…あいかわらず読みやすい文章で、サラッと気軽に読めます。文庫の帯であおっている通り“衝撃のラスト一行”にかけた物語ばかりで、そういう意味ではオチ勝負!という感じ。ページをめくったところにその一行を配するあたり、さすが元放送作家ですね。個人的には「母の記憶」と「深夜の乗客」がよかったです♪2014/02/28
パフちゃん@かのん変更
220
日常に潜むサスペンスホラー。ページをめくると、たった1行にどんでん返しが仕組まれている。全部の話をそういう風に持って行くには緻密な計算が有ったのだろう。頭のいい人なんだと思う。短編集なので、「永遠の0」や「海賊と呼ばれた男」のような感動はないが、読みやすく、最後、どう落としてくるか楽しみである。2013/10/22
greenish 🌿
153
「道子さんを殺したのは、私なのよ・・・《母の記憶》」様々な18話の物語、そのすべての最終行が衝撃的な掌編小説集 ---タイトルからは想像もつかない、日常のシュールな世界が展開されています。百田さん、こんな抽斗も持っていたのですね。さすが放送作家さんだけあって、深夜に映像として愉しみたいブラックユーモアなオチに、想像の世界が広がります。 《母の記憶》《ビデオレター》《催眠術》《幸福な生活》が印象深い物語でした。 絶対に各話最終行を先に読まないでください・・・。2013/11/19