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訪問者

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  • サイズ B6判/ページ数 283p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396633172
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

山中にひっそりとたたずむ古い洋館―。三年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家朝霞千沙子が建てたその館に、朝霞家の一族が集まっていた。千沙子に育てられた映画監督峠昌彦が急死したためであった。晩餐の席で昌彦の遺言が公開される。「父親が名乗り出たら、著作権継承者とする」孤児だったはずの昌彦の実父がこの中にいる?一同に疑惑が芽生える中、闇を切り裂く悲鳴が!冬雷の鳴る屋外で見知らぬ男の死体が発見される。数日前、館には「訪問者に気を付けろ」という不気味な警告文が届いていた…。果たして「訪問者」とは誰か?千沙子と昌彦の死の謎とは?そして、長く不安な一夜が始まるが、その時、来客を告げるベルが鳴った―。嵐に閉ざされた山荘を舞台に、至高のストーリー・テラーが贈る傑作ミステリー。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダイ@2019.11.2~一時休止

147
舞台が嵐の山荘というミステリー。過去の2件の死と現在の問題とが・・・。2時間ドラマっぽい感じで面白かった。2015/06/27

そのぼん

105
過去の事件を追って取材に訪れた記者を名乗る男の目線で進んでいきました。途中、殺人事件が怒ったり、なんとなく不気味な雰囲気の漂う作品でした。2012/08/06

まこみん

97
恩田陸さんのミステリーは初めて。会話中心の進みでサクサク読める。話の構成は流石で、数々の伏線が有った事に後から気付かされ、そういえばそうだった感が何度も。一番知りたかった真相は…!?「訪問者に気を付けろ」こんな展開になるとは思わなかった。2016/09/26

たんたん(休みます)

77
『訪問者に気を付けろ』洋館に届いた1通の手紙。誰がなんの為に書いたのか。親友の死の原因を探りに訪れた井上を始め、朝霞家には訪問者が次々と増えていく。これは偶然か仕組まれたのか。過去の事件、現在の事件、予想外の出来事により事態は二転三転する。誰が騙して誰が騙されているのか井上にも読者にも段々わからなくなってくる… 派手さはないが、不穏な空気漂う中での心理戦や老人達との静かに熱い討論は舞台を見ているようで味わい深かった。あとがきを読んで星新一さんの「ノックの音が」を読みたくなった。2015/07/31

きんぎょっち

72
アガサ・クリスティーのミステリーを読んでいるようだった。ワクワクと推理しつつ章を進め、読了し、面白かった、と言える。言えるのだが…。でも結末が、正直言ってイマイチだった。日本の富裕層である一族の老人たちが集う別荘。そこへ、ある目的をもった人物が身分を偽って訪れる。過去に起きた一族に関係する事故死2件は、実は殺人だったのか、否か。彼らは何を知り何を企み、何を過去に隠しているのか。訪れた2人の人物の目的はなにか。…こんだけ舞台設定が整っていながらあのような踏み外さないオチなのは、舞台が日本だからなのかなぁ。2018/03/09

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