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鯨の哭く海 - 長編本格推理

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  • サイズ B6判/ページ数 386p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784396631871
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

浅見光彦シリーズ最新作!
心中現場に遺された「黒枠の招待状」、銛(もり)を突き刺された人形、そして、岬の町の女幽霊…。
南紀と秩父を結ぶ時を超えた「悲劇」とは !?
渾身の書き下ろし長編ミステリー、遂に刊行!

浅見光彦、南紀で"怪事件"に遭遇!
わが国の捕鯨発祥地・太地を訪れたルポライター・浅見光彦は、「くじらの博物館」で奇妙な女性を目撃する。その女性は、背中に銛が打ち込まれた漁師の人形を凝視していたのだ。直後、忽然と消えた女性は、反捕鯨派の新聞記者と心中した地元旧家の娘と似ているという。女性はいまだ遺体が発見されていない旧家の娘の霊なのか。しかし、浅見は遺書と判断された「黒枠の招待状」に疑惑を抱いた。これは心中を装った殺人ではないのか? 浅見は、記者の出身地・秩父を訪ね、夜祭りの晩に起こった殺人事件の存在を知る。秩父の事件は、やがて太地と結びついて行った…。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Taka

52
浅見光彦シリーズ。抜群の安定感。和歌山県の太地町、埼玉県の秩父市という一見縁もゆかりもなさそうな土地を鯨が繋ぐ。舞台となる土地が割と個人的にも親しみのある場所だったので、情景を思い浮かべながら感情移入して楽しめた。いつもながら浅見探偵が警察で刑事局長の弟と判明した後のやり取りがスカッとする。2018/08/12

そうたそ

10
★★★☆☆ 最近和歌山旅行に行ったため、その流れで手に取った。捕鯨をテーマとしたミステリで、鯨に関する蘊蓄も豊富。捕鯨に関する賛否の両方を上手く取り込んだ社会派な内容で読み応えもある。途中、やや間延びした感もあるが、この長さを一気に読ませる力量は流石のもの。ミステリとしてはそこそこだとは思うが、やはり捕鯨というテーマを巧みに取り込んだストーリーが面白かった。2022/10/12

橋川桂

9
訃報から間が空いてはしまったけれど追悼読。鯨の親子の泳ぐ姿を愛らしいと感じて反捕鯨に傾いたかと思ったら、編集長のおごりや、取材先で紹介された料理屋で普通に鯨料理に舌鼓をうつし、捕鯨産業の衰退に心を痛めたりもする浅見光彦。節操がないと言えばそうなんだけど、そういう人間臭さも共感を集める理由のひとつなのだろう。私がよく読む他の名探偵たち、例えば火村英生なんかは、どっちの立場に立つにしてももっと冷静に判断をくだして、そう易々と宗旨替えはしないと思う。2018/04/02

Kiyoshi Utsugi

5
浅見光彦シリーズの一つで、和歌山県東牟婁郡太地町、那智勝浦町、秩父を舞台にした作品です。 鯨の取材のために太地町に出掛けた浅見光彦は、くじら博物館で人形の勢子の背中に銛が刺されているのに出くわします。 数年前にもこれと同じように銛で刺されて殺された事件があったこと、さらにそれよりも少し前に無理心中をしたと思われる男女の話を聞いた浅見光彦はこの未解決の事件に取り組んで活躍するというものです。 那智勝浦町にある西国三十三所の青岸渡寺など登場します。 久しぶりにまた那智勝浦町に行ってみたくなりました。2019/05/18

まさのり

4
和歌山県太地町、埼玉県秩父市を舞台に、捕鯨をテーマにした浅見光彦ミステリー。安心のお決まり展開もあり、一気に読みました。切なく、そして旅に行きたい気分になるのは毎度のこと。2021/07/14

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