内容説明
本物の「指導力」とは何か。具うべき国家観、歴史観、実行力。「支持率」さけでは計れない「総理の器」。
目次
第1章 指導者の「かたち」―「指導力」を「調整能力」に置き換えてしまった、この国
第2章 「宰相」とは何か―日本が手本にした、ヨーロッパの「四つの型」
第3章 「官僚」に立ち向かう宰相―誰が「政治権力」を使うのか
第4章 「治者」としての品格と見識―国家のグランド・デザインをいかに描けるか
第5章 国を誤る「ポピュリスト」―指導者は「大衆」といかに向き合うか
終章 「家長」の終焉―この国を存続させるための要件
著者等紹介
福田和也[フクダカズヤ]
1960年、東京生まれ。慶応義塾大学文学部仏文科卒業、同大学院修士課程修了。現在、同大学助教授。1989年に上梓した『奇妙な廃墟』でデビュー後、『日本の家郷』で第6回三島由紀夫賞、『甘美な人生』で第24回平林たい子賞を受賞。文芸評論家、批評家として一貫して戦後日本のありようを批判しつづけ、活動の場は文芸誌、言論誌からサブカルチャー誌まで多岐にわたる
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