目次
1 創造性のサイエンス―民主的システム構築のための前提
2 文明の鏡を省みる―“文明未成熟国・日本”の可能性
3 西欧近代型文明の行き詰まり―デカルト的自我では、未来は拓けない
4 KJ法とその使命―真の民主主義を成立させる具体的方法論
5 創造的参画社会へ―人類規模の課題を克服するために
結び 没我の文明を目ざせ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
chiro
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凡そ30年前に書かれているが、ここでの問題認識は現在にも通じるものがあり、著者がその処方箋を提言している内容も特段目新しいものでないことに危惧を感じた。先にアトキンソン 氏の著作で触れられた日本人が非常に強い個人主義であるという点との相関を感じると同時に前後の高度成長が人口増加に伴う需要増に支えられたが故にそれに適合するシステムとしての管理型の社会が我々から創造の芽を摘み取ってしまったのだろう。著者は没我という考えを提唱している。これはある意味で利他とも通じると思う。まさにこの考えが求められているのだ。2019/03/25
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