日本史から見た日本人 〈鎌倉編〉

日本史から見た日本人 〈鎌倉編〉

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 19X14cm
  • 商品コード 9784396610197
  • NDC分類 210.4
  • Cコード C0021

内容説明

この本は、日本人の知恵が、どういうふうに積み重ねられてきたのか、という問題を、はじめて、分かりやすく解き明かした名著である。はるかに遠い昔から、私たちの先祖となっている日本民族がどれほど賢く生き続けてきたか、その肝心カナメのところを、はっきりとあぶりだし、浮きあがらせている。

目次

1章 鎌倉幕府―近代国家意識の誕生―元寇が促した「一所懸命」からの脱却(「善政」は万能ならず―北条一門の破滅;初の国難・元寇―勝者の悲劇;楠木正成―日本型「大義名分」の発明)
2章 南北朝―正統とは何か―日本的「中華思想」によって起きた国家統合の戦争(私情に基づく「皇統」の分裂;後醍醐天皇―正統絶対主義者の功罪;日本史のキーワード「錦の御旗」と「七生報国」;正統論からの脱却―楠木正儀の現実主義)
3章 室町幕府―日本的美意識の成立―政治的天才・義満と政治的孤立者・義政の遺したもの(政治手段としての「カミ」と「ホトケ」;倭寇―海外進出の基本的“行動様式”;『風姿花伝』―世界に冠たる教育論の誕生;“美”のクリエイター・足利義政の天才)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

TheWho

12
保守論客の大御所の著者が語った「日本史から見た日本人・古代編」に続き、1977年(昭和52年)に刊行された日本人論の金字塔の続編。今回は、女性的感性が色濃くあった奈良、平安期の公家政権から男性的感性の武家政権へ移行し、現代日本人の精神的支柱とも思えるサムライが勃興する鎌倉時代から室町時代の足利義政迄を論述する。鎌倉幕府における近代国家意識の誕生、国難の元寇、楠木正成における「大義名分」、南北朝における正統、そして室町期における日本型美の確立等日本民族の生き様と哲学を語る秀作です。2019/06/03

52

0
楠木正成と世阿弥の話は夢中で読んだ。日本はいろんなことが起こっていて面白いな。そう思わせてくれる渡部昇一さんの書き方はありがたい。2017/02/22

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