祥伝社文庫
舞い降りた天皇(すめろぎ)〈下〉―初代天皇「X」は、どこから来たのか

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  • サイズ 文庫判/ページ数 345p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396336264
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0121

内容説明

倭国は卑弥呼の時代から呪力で国を治めてきた。その女王・卑弥呼亡き後の最高司祭者が初代天皇「X」だ。歴史小説家・望月真司は古代史解読を進める―。『魏志倭人伝』が距離表示を使い分ける理由。天皇の“指名権”を持つ宇佐神宮。朝廷をも牛耳った渡来人・秦氏。点と点は、朝鮮半島と北九州の間に浮かぶ二つの「島」で結ばれた!今、すべての秘密が明らかになる。

目次

7 邪馬壹国の場所
8 壱岐族と対馬族
9 三種の神器
10 神宮
11 天皇Xの正体
エピローグ 天皇は舞い降りた

著者等紹介

加治将一[カジマサカズ]
1948年生まれ。米国でのビジネスを経て、帰国後執筆活動に入る。小説、経済書など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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とも

33
★★★★☆歴史小説は史実に作家の想像や空想が乗っかるから面白い。それが古代ともなると尚更で、結果が想像に左右されるが、当作はとりわけ想像を絶した結論である。天皇の系譜、卑弥呼、邪馬台国、魏志倭人伝の見解は衝撃である。その他にも、古墳、三種の神器、藤原氏の出自、金印、海外との関係性や外交、縄文人と倭人、記紀、神宮、神話と史実の境界、地理と地名、壱岐対馬とは、秦氏とは、孫子の兵法など。これらの事実を独自の見解で鮮やかに解明されていく様は圧巻。古代史に興味を馳せる人であれば、間違いなく楽しめる一冊である。2017/10/14

青葉麒麟

17
何処までが真実か判らないけど、楽しく読めた。歴史好きには堪らない内容だと思う。歴史書はその当時の権力者が書くからどんな捏造が紛れ込んでるのかを推測しながら読まなきゃいけないのかな?しかし殺人事件はいらなかったわ。2017/08/23

はかり

7
加治は毎度のことだが余分なストーリーが混じるので、主題の古代史推理がぼやける。壱岐や対馬は行ったこともなく、邪馬台国の正体は本当にこれかなとも思う。宇佐神社も知らなかったが、ネットで調べると正にその通りだった。が、果たして。2015/05/28

しーふぉ

7
一大率のは確かに当て字ではないし、卑語でもないので、中国の官名かもしれないけど、天皇家が秦氏というのは疑問。小説としても、結局襲撃者はどうなったのか?2013/12/28

ゆいぱぱ

6
加治さんの歴史小説家・望月シリーズ。読む順番が前後してはいるものの今作で三作目、歴史小説家が取材をしながら歴史を考察していくという体裁は変わることがないところ。取材先や行動を共にした人びとが矢鱈と殺されたり望月自身も襲われたりという件は要らないと思うのですが、加治さんの実体験なのでしょうか?本書は古代史の考察で天皇のルーツや邪馬台国の在処、箸墓古墳は誰かとか魏志倭人伝の『水行・陸行』解釈など興味深い。なかでも壱岐と対馬。今、壱岐・対馬と書いて魏志倭人伝に書かれている『邪馬壹(壱)国』に邪な国の間に2文字。2015/11/04

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