感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ソラ
8
内容(「BOOK」データベースより) 保険会社を馘になり、職を探す柚ノ木透子は、秘書の仕事を紹介された。雇主の名は龍緋比古。美術評論や翻訳を手がけ、オカルト分野では有名な著述家だという。明治期にも同名の人物がいることから、「龍は吸血鬼だ」と先輩から脅される透子。が、白皙の美貌を持つ彼に気味悪さを覚えつつも、鎌倉の古びた館に通うことになった。一方、東京では吸血鬼都市伝説が蔓延、行方不明者が続出していた。まさか彼が関係している?やがて透子の周囲に起こった変事…。果たして龍の正体は。2010/07/13
アキ
7
龍の黙示録シリーズ 第1弾。 建築探偵:桜井京介の事件簿シリーズ以来の作品。 最初は龍(ドラゴン系)の話かと想像していたんだけど 読み始めたら、吸血鬼ものか?と思ったけど、そうでもない。 ヴァンパイアもので気になるのが、最初の血なんだけど、 本作の最初の血は予想外に大物で、おかげで2千年も生きて 更には怪しい輩にズーっと狙われている。 結構宗教色強いけれど、個人的には新しいかも。 透子の男言葉がちょっとウザイけど、背景を考えるに しょうがないよなぁ~と・・・ 全9巻らしいから、全部読んでみようかなぁ~。2020/09/02
文吾
5
★★★★/初読み作家様。怪奇幻想。不老不死の龍と知り合い事件に巻き込まれる幸薄い透子(26)。世界観はとても良かった。しかしながらこの透子がとにかく性格が堅い。意地っ張りでカッとくるとつい手が出る。別に男まさりでも可愛くなくてもいいけど、好きなタイプのヒロインではない。。最初の辺りで読むのやめようかと思ったけど、中盤過ぎたら楽しく読めました。むしろ続きも読みたい。神の子から命をもらった龍と透子がこれからどう生きるのか興味ある。2022/08/09
Bellumix
4
再再読(笑)読むのを忘れては手に取り、思い出す1作です。著述家である龍緋比古の秘書の仕事を紹介された、柚ノ木透子。彼には明治時代から姿が変わらないのではないかという疑惑があり、吸血鬼なのではないか…と言われていた。イエス・キリスト、不老不死、吸血鬼、謎の生き物とゴシックホラー満載。プライドが高く男勝りな透子にと、穏やかに見守り先回りしようとするリュウに、若干イライラしつつ(笑)まだまだシリーズ続いてるようなので、読みたいと思います。2018/02/28
まこと
4
超久々に読む伝奇小説。そして著者は「閉ざされて」を読んで気に入りそうな篠田真由美さん。前半はかったるいんですが透子が獣化したライラに襲われてからは彼女のキャラクターがはっきりしてきて入りやすくなりました。透子が自分を助けた城よりもライラの身を案じ保護し敵の手に堕ちる。これにより2人の間に信頼関係っぽいものが生まれるのがイイ。1人じゃ出来ないけど仲間がいれば頑張れる。あぁこの2人の活躍をもっと読みたい。2013/03/17