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祥伝社文庫
黒祠の島

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  • サイズ 文庫判/ページ数 472p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396331641
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

作家葛木志保が失踪した。パートナーの式部剛は、過去を切り捨てたような彼女の履歴を辿り「夜叉島」に行き着いた。その島は明治以来の国家神道から外れた「黒祠の島」だった…。嵐の夜、神社の樹に逆さ磔にされた全裸女性の死体。さらに、島民の白い眼と非協力の下、因習に満ちた孤島連続殺人が!その真相とは?実力派が満を持して放つ初の本格推理。

著者等紹介

小野不由美[オノフユミ]
大分県生まれ。大谷大学文学部卒業。在学中は京都大学推理小説研究会に在籍。講談社X文庫ティーンズハートで作家デビュー。『東京異聞』(新潮社)が第五回日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

財布にジャック

80
何とも間が悪く外で雷が鳴っている時に、こんなミステリーを読んでしまい、ドキドキが止まりません。邪教、孤島、惨殺と三拍子揃ったホラー風味のミステリーで、横溝さんとか京極さんとかを思わせます。登場人物の島の人々の血縁関係がごちゃごちゃしていて解りにくいのが難点ですが、頭の体操だと思ってメモをとりながら頑張りました。しかし、閉鎖的なこんな島が実はどこかに本当にあったりしたら…怖すぎです。2012/04/17

がたやぴん

59
小野不由美さん初読み。ミステリと神社の組み合わせは内田康夫や横溝正史ぐらいしか知らなかったが本作の方がかなり好み。500ページ近い作品だが一気読みしてた。殺人事件の謎よりカイチなど神社の由来や因習を巡る謎解きに唸った。風習や風土を色濃く反映した歴史に強くないと描けない。他の作品も気になり調べてみると綾辻氏の奧さんで十二国記の原作者だと知り興味は膨らむ。オススメ知りたい。2015/08/09

とろこ

58
横溝正史の流れを汲んだような作品。因習に満ちた島。排他的なそこでは、島外の常識や論理、倫理は一切通用しない。主人公・式部剛は、謎めいた言葉を残して失踪した、仕事上のパートナー・葛木志保を追ってその島に辿り着く。しかし、惨殺死体が発見され、島で過去に起きた何件もの事件との共通点が浮かび上がる…。祭政一致政策の際、統合されなかった「黒祠」と邪教。それらが無意識にまで刷り込まれた住人達。一体、この島で、本当は何が起きたのか?一気読み必至のミステリ。(凄惨な描写がおおいので、耐性がないかたは注意が必要)。2020/06/24

とも

43
★★★★時間がかかった。。。やっと、やっと読めた。この本は、ひとから借りたままに返せなくなったものの1冊。ということで、内容云々ではなく 思いひとしお。内容としては、島という大きな密室のなかでの本格推理小説。2013/09/19

NAO

35
面白かったです。最後がうゎーです。閉鎖社会は怖いですよー2015/10/06

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