出版社内容情報
切支丹本所持の疑惑を受けた豊後相良藩主の密命で、直心影流の達人金杉惣三郎は江戸へ潜入。市井を闊達に描く新剣豪小説登場!(祥伝社販売課相沢オススメの一冊)ほとんど必殺シリーズの藤田まことみたいな設定なんだけど、一見、何もできなそうでいて、陰で実はスゴい、というのは男としての憧れですよね。自分のキレ者ぶりを日頃アピールするっちゅうのはカッコ悪いっすよね。
内容説明
六万冊の蔵書を誇る豊後相良藩に、切支丹本所持の嫌疑がかけられた。時あたかも五代将軍綱吉が没した直後。新将軍宣下までに大名の粛清を行なうのが幕府の常套手段であった。藩主から密命を帯びた直心影流の達人金杉惣三郎は、江戸に潜入し切支丹本究明に当たるが…。豪商札差の娘お杏、妖艶な小料理屋の女将しのを配し、江戸の市井を闊達に描く新剣豪小説。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えるもる
5
読み応えがあった。火事が起きたり、犬を飼ったりするところは今も昔も変わらないんだなぁ。様々な敵に立ち向かっていく惣三郎はかっこよかった。お杏も、さっぱりとした性格で素敵な女性だと感じた。2018/09/21
本の虫
0
時代劇を読むと原風景をみる思いがする2017/11/04
ロックイ
0
やはり武家社会は窮屈に感じます。藩主密命で脱藩し浪人となった惣三郎が密命と市井での御用とに四方八方奔走する姿は頼もしいですが気の毒に思えました。しかしながら、札差の娘お杏の鉄火な啖呵にはニヤつくのを抑えられず、惣三郎には申し訳ないですが楽しめたのも事実。2015/04/29
発起人
0
派閥争いのある同族中小企業に勤めるサラリーマンなどにはお薦めの剣豪小説2005/10/23
pikapikahikaru
0
豊後相良藩の徒士組・金杉惣三郎は、国に清之助とみわの子供たちを残し、密命の為藩を脱藩したように装う。 藩の外から、騒動を鎮めるがごとく活躍する。 酔いどれや居眠り磐音と同じく剣の使い手だ。 だが、のんびりした趣とは違い、えぐい事をバサッと決定するところは小気味良い。2019/02/04