出版社内容情報
二十一世紀初頭、犯罪の巣窟と化した東京。近未来を描くことで、現代社会の暗部を赤裸々に抉り出す傑作。
(祥伝社販売課伊東オススメの一冊)
(祥伝社販売課宮島オススメの一冊)ネットでしか手に入らない本です!
内容説明
二十一世紀初頭、犯罪の巣窟と化した東京を脱出した者たちが東北に理想的な自治国を作った。その首長から、月岡耕司は家出した娘の捜索を命令された。やがて彼女が無法地帯・東京に潜伏していると判明、東京に潜入した月岡が知った驚天動地の事実とは…。近未来を描くことによって、現代社会の暗部を赤裸々に抉り出す、待望の半村良ワールド。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
dzuka
2
30年以上前に書かれたものとは思えない、いまでも十分通じるSF作品。 2030年を舞台に、都市部には移民が入り込み、それを嫌う富裕層が、新しい技術を駆使して、東北地方に独立国を運営するという設定。映画「アイランド」の舞台のような工場、福島第一原発事故の差別と原発利権、伝染病の流行など、現在を思わせるネタか盛り沢山。作者の先見性に脱帽。 一方、電話やパソコンについては実際の方が、圧倒的に進んでいる。アトムも黒電話だったし、この点は想像できなかったか。 グロテスクさはなく、題名で損をしている。 2022/03/31
hinata
2
「二〇三〇年東北自治区」をだいぶ前から読みたくて図書館で探したが無いのであきらめていたら、なぜだか借りれることになった、どこにあったのかわからないまま借りれたので良かった。改題されてたとは、まあ1992年発行の古いだったが原題の本を読めてよかった。2017/08/07
TEDDY曹長
1
まぁ半村さんらしい作品。終わらせ方が少し微妙でした2013/01/12
Pink長官
1
こういう風になったら怖いな、となりそうな話しかな2012/07/26
鮮花
1
2030年東北自治区改題 前の題の方がわかりやすい2012/03/01