内容説明
本書は、造営にかかわった三人のプロデューサー、狩野探幽・南光坊天海、小堀遠州に光をあてるという、従来とは異なる切り口から、東照宮の謎と魅力に迫る。
目次
第1章 陽明門はなぜ豪華絢爛なのか?―装飾プロデューサー探幽(人を神に祀る造形―神格化の秘儀;魔除けとしての機能―色彩と彫刻に込められた真意;三代将軍家光の家康への偏愛―極彩色へのデザイン変更;狩野三兄弟の活躍 探幽・尚信・安信―平面を立体化する野望)
第2章 家康が日光に祀られた本当の理由―宗教プロデューサー天海(家康の遺言を解読する―太陽の道による再生;宇宙全体の神になる秘儀―北辰の道による再生;徳川三代に仕えた天海―江戸の陰陽師)
第3章 徳川の威信をかけた最先端テクノロジー―建築プロデューサー遠州(幕府おかかえの建築家・小堀遠州―日本のレオナルド・ダビンチ;ルネサンス・バロック文化の導入―意外に多い西洋の影響)
著者等紹介
宮元健次[ミヤモトケンジ]
1962年生まれ。87年、東京芸術大学大学院美術研究科を修了。現在、龍谷大学国際文化学部助教授。日本各地の歴史的建造物を、徹底した現地取材と文献渉猟に基づき斬新に読み解いている。TV出演、講演活動も精力的に行なう
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。