祥伝社黄金文庫
宮大工 千年の知恵―語りつぎたい、日本の心と技と美しさ

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  • サイズ 文庫判/ページ数 229p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396313050
  • NDC分類 521.81
  • Cコード C0195

目次

1章 雀と大工は軒で泣く―鎌倉・室町に花開いた、日本的「美」の曲線(五重塔―美しさの秘密;日本的「美」に、いかに「軒反り」が重要か ほか)
2章 木造建築に秘められた日本人の英知―なぜ古建築は千年の命を持ちえたのか(ヒノキだけではない、古建築の素晴らしさ;礎石と柱―湿気を逃がす工夫 ほか)
3章 「木の文化」は、なぜ衰えつつあるのか―文化財を守る修理、壊す修理(「木を生かす」ための、さまざまな知恵;ずぼらな仕事が横行するようになった理由 ほか)
4章 旅回りの「渡り棟梁」―古き良き“職人の世界”(私の原点―平等院鳳凰堂;紀三井寺で出会った恩師から学んだこと ほか)

著者等紹介

松浦昭次[マツウラショウジ]
昭和4年(1929年)、静岡県藤枝市生まれ。17歳で父の跡を継いで宮大工の世界に入り、以後50年以上、全国各地の国宝や重要文化財建造物の保存修理工事に従事する。海住山寺の五重塔(京都)など国宝5カ所、法隆寺の山門(奈良)など重要文化財27カ所の修理に携わり、文化財専門の最後の宮大工と言われる。平成11年6月、木造建築の大工棟梁としては故西岡常一氏に次いで二人目となる、「技術者の人間国宝」(正式名称は選定保存技術保持者)に認定される。73歳になる現在も、山口県防府市の周防国分寺金堂の改修工事を、棟梁として指揮している
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感想・レビュー

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レアル

51
松浦氏2冊目。こちらは宮大工としての仕事の技や知恵、それらが日本建築にどう活かされているか!等のお話。「継手」の「地獄ほぞ」や「四方鎌」。道具の「サシガネ」をはじめとする様々な理にかなった道具の素晴らしさ。そして木を生かす事を第一に考えた建築。美しいだけでなく、一見弱そうな木の日本建築が災害に強い理由も納得した。先に読んだ本同様、宮大工の技術力が本当に素晴らしい。この本にも書かれてあったが最近「軒反り」という言葉を覚え、寺社へ行く度屋根を見上げるようになった。2019/01/12

よっちゃん

2
長く積ん読にしておいた本。中世の技術者の力が伝わってくる本。2016/07/31

midorikawa-e

2
中世の大工術のすごさが語られている本。門外漢にはよく分からないなりに、すごいと思わせられてしまいます。2014/10/06

Kazuo Ebihara

1
♪カネ尺一本 さらしに巻いて 旅に出るのが 宮大工の仕事 著者は、宮大工として、西岡常一さんに次いで、 「技術者の人間国宝」となったお方。 鎌倉、室町時代に作られた木造の寺社は、 地震や台風、雷にしなやかに耐え、 その姿を今に伝えている。 木の特性を活かし、永く使う技術は、 古の日本人が産み出した独特のもの。 日本建築の美しさは、「軒の線」が、 緩やかに反っている点にあると言う。 著者は、木を愛し、道具を愛し、 昔の大工の技を現代に甦らせた。 修復した国宝、重要文化財は30を超す。 2013/08/26

甲斐祐貴

1
宮大工が語る寺社建築の美しさ、楽しさ2011/02/24

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