内容説明
本書では自然淘汰の下で絶滅していった動物たちを前編で扱い、後編では人為淘汰の下で絶滅していった動物たちについて触れている。動物たちがどう生きてきたのかそして人類を含めた動物がどう生きていくべきなのかを考える一冊である。
目次
第1部 有史以前の絶滅動物(ディアトリマとヒラコテリウム―古代鳥と古代獣の優勝劣敗;ミアキス―暁新世の殺し屋、食肉類の祖先;メリテリウムとウインタテリウム―始新世の怪獣;パキケトゥス―クジラはむかし地上に棲んでいた!? ほか)
第2部 有史以後の絶滅動物(ドウクツライオン―現在の獅子の近縁か。クロマニョン人は戦う;エピオルニス―マルコ・ポーロと巨鳥の伝説;ドードー―飛べない鳥。乱獲で絶滅の運命;メガラダピス―マダガスカル島の不思議な原猿 ほか)
著者等紹介
今泉忠明[イマイズミタダアキ]
1944年、東京生まれ。東京水産大学増殖科卒業。小型哺乳類を主とする分類学、生態学が専門。特にイリオモテヤマネコやトガリネズミの研究に力を入れる
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感想・レビュー
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naoto
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人間も自然の創造物だから、人間による絶滅も自然の一環とも思うけど…それは世の中じゃ通らないんだよな。いろんな原因で絶滅していくわけだけど人因的なものは白人が多いんだね。環境テロ組織、グリンピースの先祖たちがかなり絶滅させてるんだね。2015/03/22
とんぼ
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人間ってのは自然界では本当に害でしかないな。有史以前の絶滅経緯は自然界のルールに則ったものだった。しかし、ヒトが勢力を持ち始め、文明を築きだした有史以後の世界における絶滅の経緯は目を覆いたくなるほど凄惨。身勝手も甚だしい。「いったん絶滅させてしまった動物は、どのようなことをしても二度とよみがえることはないのである。」(p.193) この言葉を肝に銘じておかなければ。クローンで復活させられる、とかじゃないんだよ。2010/03/22