祥伝社黄金文庫<br> 日本史から見た日本人 古代編―「日本らしさ」の源流

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祥伝社黄金文庫
日本史から見た日本人 古代編―「日本らしさ」の源流

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  • サイズ 文庫判/ページ数 344p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784396312107
  • NDC分類 210.3
  • Cコード C0121

内容説明

樋口清之氏をして「まさに、日本人論の傑作と言えよう」といわしめた本書は「昭和編」に続く、珠玉シリーズ第2弾。「日本人は古来、和歌の前に平等であった」との指摘は、批評史上の一大事件であった。

目次

1章 神話に見る「日本らしさ」の原点―古代から現代まで、わが国に脈々と受け継がれたもの(日本文化―その独自性の淵源;実証万能主義・戦後史学の陥穽 ほか)
2章 上代 「日本らしさ」現出の時代―“異質の文化”を排除しない伝統は、この時代に確立をした(「和歌」の前に平等な日本人;聖徳太子に見る「日本らしさ」 ほか)
3章 平安朝 女性文化の確立―日本における「成熟社会」の典型は、ここにある(和歌に見る文化的洗練の達成;遣唐使廃止―内的成熟の涵養 ほか)
4章 鎌倉期 男性原理の成立―この時代、日本社会は「柔から剛」へと激変した(武家文化の本質とは何か;主権在民を確立した北条泰時 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェルナーの日記

200
著者・渡部昇一氏による歴史解釈の《古代編》。日本の神話の世界から鎌倉時代までをカバー。本書を読めば、渡部氏がいかなる思想哲学を持っていたのかが、よくわかる一書と思う。お亡くなりになられた方を悪く言うのも、憚れ恐縮なのですが、生前、言論界において良くも悪くも物議を醸しだした人物といえるだろう。エリートともいえる経歴を持ちながら、公益財団法人・日本財団の評議員を勤め、大野晋氏と学問的な論争や南京事件について現代史家の秦郁彦氏を批判。その後も自身の言動において様々な問題を提起した。ある意味、稀有な人物だった。2018/09/24

脳疣沼

3
著者曰く「日本の悪口を言うことを正義と思っている人たちの書いた本をも、私は喜んで読む。それはそれなりに面白いし、また教えられることもあるからである。(略)日本の悪口を書いたり言ったりすることができないような国になってもらっては、一番困る」しかしながら、「私の親の旧悪をいくら他人が曝露したところで、私の親に対する私の愛情は揺るがないのと同様に、日本の歴史をどのように暗黒で塗りつぶされても、私の日本に対する私の愛情は、少しも動揺しないのである。」解説の谷沢永一曰く、「読んでいて嬉しくなる本である。」2014/11/07

Aki

3
日本の歴史の美しさを再確認できる。神話の世界から歴史が残っていることを素直に誇りに思える。

出世八五郎

2
生粋のナシォナリストと思われる著者の姿勢はうっとり素晴らしい。恐さも感じるが、こうゆう人は貴重だ。

takam

1
古代から鎌倉時代までの日本の文化的特徴と、世界で特徴的な文化を築いていたか論じている。著者がいうように、日本の歴史は線形であり、絶えたことがないという点についてはそのとおりだと思う。中国に比べると文化の継承が連綿と続いているし、今後も日本の文化は後世に継承されていくだろう。先祖崇拝という点についても我々はことあるごとに家を気にすることの背景にあるだろうと思った。2018/08/21

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