目次
1章 「人望」こそ、人間評価最大の条件―現代に甦る“人望主義”の精神とは何か
2章 「人望のある人」とは、どんな人か―「不徳の致すところ…」にみる、徳と人望の相関関係
3章 不可欠の条件―「九徳」とは何か―時代を問わず、世界中に通用してきた徳目を学ぶ
4章 人間的魅力と「常識」との関係―「中庸=常識」が示唆するリーダーの現代的人間像とは
5章 儒教の「徳」とキリスト教の「徳」―東洋・西欧に共通する人望の条件を洗い出す
6章 「教なければ禽獣に近し」―子どもを人望ある人に育てるには、どうすればよいか
7章 機能集団における指揮者の能力とは―人徳プラス能力によって部下の「やる気」を鼓舞するために
8章 現代人が学ぶべき「人望」の条件―「コスモ・エイティ」発足事件が示す“人心掌握”の典型例
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
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「徳を学ぶということは、何度も言うように、通常の能力とは異種で、それを超えた能力を学ぶことである(p99)」。ん?、と思ったら、「・・・学ぶときにそれを考える必要はなく、「往く所を知り」ひたすら「九徳」を学び、かつ訓練すれば、それでよいのである(p99)」、と。しかし、往く所=中庸=徳、らしいです。少しグルグルしてきました・・・・・。2019/01/19
ehirano1
73
「徳への進歩向上」のためにはプライドを抑え伏せること。プライドを“無くせ”ではなく“抑え伏せろ”という点が大切ですね。2018/03/17
ehirano1
72
「いわば日常においても、何か事件が起こったときに、自分はそれを「九徳」の原則どおりに行っているかを、絶えず自ら検討する。こういう練習のことを古人は「修養」と言った(p101)」。隠蔽捜査シリーズ(今野敏)の竜崎が浮かび上がります。だから竜崎は人望を勝ち得ていったのか、なるほどね。2022/06/26
ehirano1
71
「賭けを避けて最も安全な道を選ぶこともまた賭けなのである(p89)」。確かに、これは言いえて妙です。時の流れにおいて“最も安全な道”でさえも一過的にすぎないということですね。2018/08/11
ehirano1
70
「・・・社会に蓄積された伝統的な規範や価値観は、文字ではなく、実例で人を訓練していく・・・(p102)」。苦労は買ってでも、というのはこういう所にも通じているのかもしれないと思いました。2021/07/26