内容説明
「蓬莱山の黄金、鬼道の力、そして空海の秘法“四殺”を手中にした者が覇者となる」高野山空海廟堂の配置から、密教術の天才僧美空は、ついに卑弥呼の墓所を発見した。富士山麓青木が原の樹海、巨大な溶岩樹型の洞窟に潜入する美空と精神ダイバー九門、毒島。迫る魔人黒御所と猿翁、巨漢・文成仙吉!黄金は誰の手に?そして卑弥呼が得ていた鬼道の秘密とは?やがて毒島と九門は最後の精神ダイブに挑むが…。エンターテインメント史上に燦然と輝く伝説の巨編、常々完結。
著者等紹介
夢枕獏[ユメマクラバク]
昭和26年神奈川県小田原市に生まれ、昭和52年に「カエルの死」でデビュー。昭和59年の『魔獣狩り』に始まるサイコダイバー・シリーズで、超伝奇小説のムーブメントをリードする人気作家として飛躍した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うりぼう
36
東京上京のぷらっとこだまの中で、読了。あいにく富士は見えませんでしたが、獏様、お疲れ様でした。私としては、少しあっけない感じが残るが「終らせる」という強い意志が、働いたのでしょう。ラストタイブで行ったことが、何だったのか全く解からず、ちょっと無理やり感満載。あらゆるものと繋がることは、よしとしてもね・・・。文也さん、勝つ意志がなくても負けないって、そんなのあり?と思ったり、どのアクションも透明で、ぎらぎら感を失い、力尽きたよう。獏さんの心境に大きな変化があったのかと思わせる。夜血に居場所があることを願う。2010/11/12
文庫フリーク@灯れ松明の火
31
ああ、やはり格闘シーンには喰いついてしまう。獣VS獣。『餓狼伝』『キマイラ』の新刊求む。毒島アシストの鳳介ラストダイブは《精神コンバーター》の言葉自体が懐かしい。力技で迎えた登場人物の終点は納得したり、もったいないと感じたり。しかしこの完結は新たなシリーズの序章か。毒島&ひるこ 孔雀明王・美空 鳳介&仙吉。獏さんが[物語る]限り追いましょう。これはすでに[呪] あとがきの『人の心には、鳴るものがある』に応!と頷いたり。2010/11/26
海猫
17
作者も読者もお疲れ様でした2010/11/01
miroku
16
完結。感無量。ラストの疾走感は爽快。そして、落ちつくところに落ちついたという感じ。満足です♪2012/06/30
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
14
ラストダイブの九門に協力する毒島、強さを求めた文成、黒御所と猿翁、それぞれの登場人物にそれぞれの決着。完結に満足しましたが、上下巻でなく1冊ごっついの出だせば良かったのにと思ったりしたけど、完結の言葉よりも「真・魔獣狩り」として世界編の始まりを待っている私がいます。まぁ、その前に完結させて欲しいのが「キマイラ」「餓狼伝」ですけど…まだまだ新刊を待つ日々は続きますね。2010/11/06