内容説明
「不老研究のために実験台を―」“戸山住宅”に棲む吸血鬼一族の長・夜香を訪ねた軍需企業の科学者・賀東は切り出した。最強兵器として開発中の人工吸血鬼に唯一欠ける能力「不老」を備えさせるためだという。挑戦的な要求をはね除けた夜香に迫る六名の人工吸血鬼。最凶の刺客との死闘に、“魔界都市”の夜を統べる夜香でさえ死の淵に落ちた。妖戦の最中に現われた謎の男・ロイド、そして、夜香一族への復讐に燃え、五〇〇年の眠りから目覚めた古代の怪異…。幾多の闘いの歴史を刻んだ“新宿”に、凄艶苛烈な魔戦が幕を開けた。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年『魔界都市“新宿”』でデビュー。85年、『魔界行』(祥伝社刊)三部作が大ヒット、人気作家の座を不動のものとした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ナンさん
1
魔界都市新宿の夜を支配するヴァンパイア一族の長。 ブルースシリーズも良いけど夜香だけのシリーズも良いなぁ♪今回は愛のある一編で魔界医師やら美しき人捜しは出て来ないので夜香の魅力がギッシリ♪ 2019/09/20
tomonari
1
久々の菊地秀行。 詩情あふれる美しい文章は健在で、やっぱり難しい(~_~;) 人外の魔人達の魔技の応酬なのだから、雰囲気さえ楽しめれば細かいことはいいのです!ということにする。 今回は吸血鬼同士の闘いなのでちょっと地味かな。2013/08/23
外道皇帝
1
魔界都市新宿シリーズ、中国産吸血鬼の首領・夜香が主役です。もともと不死身なんだからそうとうな敵が出てこないと物語が盛り上がらないんですが、敵はなんと軍需産業が開発した人造吸血鬼。なるほど。せつらが夜香に変わったとしても物語の展開はあまり変わらず、可もなく不可もなくって感じでした。2009/02/17
龍牙 襄
1
夜香の話なんだけど、今まで<新宿>に出ていた夜行とは別人のような気がした。2008/12/18
ma-no
1
このての集団闘争ものは御大の独壇場。2008/09/02