内容説明
IT財閥御曹司の月島やしきが東北の名家令嬢・滝王真奈との結婚を前に失踪した。捜査を開始した人捜し屋秋せつらの下に、直後、真奈の元恋人を名乗る森童子識名が現われる。識名は真奈と並び、東北に覇を競った闇の一族の裔であった。やしきは、その忌まわしき血を恐れたのか?真奈の奪還とやしき抹殺を狙う識名は、せつら排除を目論む。一方、滝王家も婚約破棄への報復に一族を挙げて“新宿”へ潜入。やしきを捕捉せんとせつらに牙を剥く。かくて北の都に棲息した古の妖人たちとせつらの魔戦が幕を開けた。
著者等紹介
菊地秀行[キクチヒデユキ]
1949年、千葉県生まれ。青山学院大学卒業後、雑誌記者の傍ら同人誌に作品を発表し、82年『魔界都市“新宿”』でデビュー。85年、『魔界行』(祥伝社刊)三部作が大ヒット、ベストセラー作家の座を不動のものとした(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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那由多
9
表紙と挿絵が小畑健さんになってる。小畑さんの絵は大好きだけれど、魔界都市ブルースには末弥純さんのほうが想像を掻き立てられる。新宿に逃げた男。にんげんと婚姻を結ぼうとする異形の者。いつもの切なさが不足してて物足りない。むしろチラッと話題にしてた、好きだった女性に対するせつらの想いが印象に残った。何冊目の話だったっけ?もう一度読み返したい。今回のヒロインも良かったのに、描き込み不足を感じる。2018/09/23
とし
3
菊池秀行は高校生のときにハマってた。魔界都市シリーズは何十冊読んだかわからない。長く離れてたが、ブックオフで見かけたので久しぶりに読んでみた。挿絵の絵師さんが変わってたけど、内容は、もう、相変わらずですね~、って感じ(笑2014/02/28
オルガ
2
図書館でレンタル。今回は日本古来の化け物、いわゆる妖怪が新宿へくる話。人間の男を愛した妖怪が追いかけるという構図だけど男のほうはひたすら怯えるばかりでブルース特有の切なさが不足気味。挿絵がデスノの小畑健だけど秋せつらの人外の美を表現できてない気がする2014/03/16
kizz
2
お約束は十分果たされてたけど…チョット物足りない。贅沢?2008/11/11
祐李
1
再読。なんだろう…今回のネタは今までに比べて特に何が欠けてる訳では無いんですが、なぜか全体的に迫力に欠けます。 せつらの技もなんかいまいち切れが悪いし、メフィストもメスぐらいしかふるいません…あと、小畑健さんにイラスト変わりましたが正直せつらは末弥純さんの方が好いです。確かにデスノみたいなゴーストや髑髏はカッコイイです。でも、妖艶な美しい青年には見えないんですよね、絵がハッキリしすぎて