内容説明
「あの事件は終わっていない―」私立探偵・早見壬敦は、禿猿山で出会った不思議な人物から謎の言葉を聞く。杜名賀家の離婚問題調査で長女の過去に興味を抱き調べている時であった。その山は、二十年前一家を襲った惨劇の舞台だったのだ…。一方同じ頃、杜名賀邸では庭が爆破され、怪盗“ペイパーカット”の予告状が発見される。神出鬼没の怪盗を追うサーカム保険の調査員伊佐俊一と千条雅人が現場に急行、生命と同価値のものを奪う怪盗の標的が早見ではないかと不安を抱くが…。
著者等紹介
上遠野浩平[カドノコウヘイ]
1968年生まれ。98年『ブギーポップは笑わない』で第4回電撃ゲーム小説大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神太郎
11
今回は、ペイパーカットって何者なのか、キャビネッセンスってなんなのかというのがある程度明示されました。杜名賀家の事件を中心にそれが描かれているという感じでしょうか。ちょこちょこ他シリーズと関係が出てくるのがソウルドロップシリーズの特徴ですね。ブギーポップではおなじみのあの組織も一般人からみればという所も描かれていて上遠野さんの作品は他シリーズを知れば知るほど面白いなと思う。ミステリィ的には「上遠野さんらしいミステリィ」だと思えます。2014/06/01
ソラ
9
【再読】早見探偵のキャラは割と好きなのでまた出てほしい。2023/09/29
=emy=
6
主人公は早見壬敦かな。MPLSで統和機構にマークされるフラグも。東澱の家系の濃いキャラクター。釘斗博士はやっぱりマッドサイエンティスト(^^;; そして千条の人間離れした(既にしてるけど)活躍は個人的に面白い。2019/06/25
雛坂 五里霧中
5
★★★☆☆ あまり上遠野浩平らしくなかった感。牛乳と豆乳くらい違う。火サスを書籍化した風味なのが本作。次作に期待。2020/03/14
ソラ
5
【読メ登録以前読了作品】 内容(「BOOK」データベースより) 「あの事件は終わっていない―」私立探偵・早見壬敦は、禿猿山で出会った不思議な人物から謎の言葉を聞く。杜名賀家の離婚問題調査で長女の過去に興味を抱き調べている時であった。その山は、二十年前一家を襲った惨劇の舞台だったのだ…。一方同じ頃、杜名賀邸では庭が爆破され、怪盗“ペイパーカット”の予告状が発見される。神出鬼没の怪盗を追うサーカム保険の調査員伊佐俊一と千条雅人が現場に急行、生命と同価値のものを奪う怪盗の標的が早見ではないかと不安を抱くが。 2008/07/29