内容説明
“蓬莱山の黄金、鬼道の力、そして空海の秘宝“四殺”を手中にした者が覇者となる”一二〇〇年の昔、空海は何を秘したのか！？封印がまさに解かれんとする今、東北で腐鬼の末裔三家が対立を激化させ、鬼道の鍵を握る鬼奈村典子の行方も以前謎のままだった。同じ頃、箱根山中では四殺の一つ“飛狗”によって誕生した「超犬」が、殺戮の嵐を呼んでいた！精神ダイバーの九門と毒島、天才僧美空らと、空海とともに復活した黒御所の激突の刻は近づく！待つのは破局か、虚無か！驚異の超伝奇、最新刊。
著者等紹介
夢枕獏［ユメマクラバク］
昭和２６年神奈川県小田原市に生まれ、昭和５２年に『カエルの死』でデビュー。昭和５９年の『魔獣狩り』（三部作）から『新・魔獣狩り９狂龍編』に至るサイコダイバー・シリーズで、人気作家として飛躍した。釣りや格闘技、写真、陶芸など趣味も多彩な氏は、さらに書道に興味を示し編集者たちを困惑させる。『上弦の月を喰べる獅子』で第十回日本ＳＦ大賞を、『神々の山嶺』で第十一回柴田錬三郎賞を受賞
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぐうぐう
7
夢枕獏の小説は、短いセンテンスに改行の多い文体が特徴だ。それは、決して手抜きとしての結果ではない。彼のデビュー作が、タイポグラフィック作品『カエルの死』であったことを考えると、よくわかる。格闘のリズム、疾走感、そういったものを表現するための、それは視覚的、音的な演出としてあるのだ。その演出は、この『新・魔獣狩り』でも、全編に渡り、効果的に配置されている。2010/10/06
よっぴ
4
伝奇小説・サイコダイバーシリーズ第21弾！平成16年11月30日発売。。この物語の中核にもなる「四殺」"外法炉" "餓蟇" "飛狗" "金剛拳"。空海の秘法として出てきますが。例えば"飛狗" 人の言葉を理解し通常の何倍もの力を持った犬。犬なので懐いちゃうのがなんとも言えなく萌えます。他の四殺も魅力的です。2014/01/06
うりぼう
2
最初にサイコダイバーシリーズを読み始めたのは、今の職場に就職したころ、２０年ぐらい前になるかな。2004/12/19
ぬきゃま
1
最後に著作リストがあり、漫画や関連本も網羅されている。ハイエナの夜って漫画化されていたのか。2020/08/16
しかっち
1
★★★★（ここにきて一気に面白くなって来た感じ。ホラー＆バイオレンス。毒島と美空、ひること鳳介の意外な組み合わせの掛け合いも面白かったです。）2014/09/29
